尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの法会開示 – 2013年2月17日

法会が始まる前、先に一人の皈依女性弟子が壇城の前に行って懺悔した。彼女は今日のこの機会に深く感謝し、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ、尊勝な チェ・ツァン法王、諸佛菩薩及び累世の冤親債主に対して懺悔した。

2011年、彼女は乳癌に罹った。そこで娘らは、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見し、毎日朝勤行の時に道場で大礼拝をして、母に代わって衆生に懺悔することの許しを請うた。しかし、彼女は真から仏教を学ぼうとせず、上師を崇めてもいなかったので、娘たちの仏教を学ぶ因縁を断ち切っていた。彼女はそれがすべて上師を尊敬せず、上師を崇めてない事に依る重大な間違いであることを懺悔した。リンチェンドルジェ・リンポチェは、癌に罹った弟子の中には、自分で今日の状況をつくり出した者もいると開示した。彼女は他の人は痛みがないのに、なぜ自分は痛いのだろう?と考えた。それは彼女が世の中のすべての物に執着し、縁に従って過ごさず、どんな環境でも満足することをしない。子供に対して高すぎる基準を持ち、いつも自分の考えが正しいと思い込む。口では懺悔を唱えながら、心では懺悔を円満にしていない。

昨年(2012年)10月27日土曜日、彼女は尊きリンチェンドルジェ・リンポチェへの謁見を申し込んだ。しかし、彼女は遅れて到着したので、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェを待たせていた。それは彼女が尊きリンチェンドルジェ・リンポチェに対して恭敬心がなく、供養心がないということで、彼女は懺悔した。

二ヶ月後、彼女は再び尊きリンチェンドルジェ・リンポチェへの謁見を申し込んだ。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは、申込名簿を見て彼女には会わなかった。そして彼女は懺悔心がなく、自制心もないと開示した。彼女は、自分は三人の娘たちの将来が心配であると懺悔した。長女は外国人の恋人と付き合っているが二人の間の文化の違いを心配していて娘が傷つくのを心配し、次女の恋人は誠実で信頼出来るのか、相手はちゃんとした人なのか、相手の家庭は娘に苦労を背負い込ませたりしないだろうかと彼女は心配していた。

そのとおりである!彼女はすでに体中を病気で蝕まれていて自分のことで手一杯のはずなのに、未だ娘たちのことで悩み、心配している。今、彼女は自分に言う。ご飯があるなら食べ、寝たいなら寝る。心を込めて仏を祭り、持咒は毎日のお勤めとする。彼女はゴミを捨てたかどうか、洗濯物は干したかどうか、床掃除はしたかどうかをもう考えない。もちろん、誰が遅く帰って来たか、誰が外泊したかも考えない。彼女はそれらの仕事をすべて手放した。なぜなら、それはすべて重要ではない。今、彼女の心は、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ、尊勝なるチェ・ツァン法王及び諸佛菩薩を考えている。

彼女は自分を愚弟子と思い、自分は上師を完全に信じていると勝手に思い込んでおり、心から仏教を学んでいると独りよがりに思っている。しかし、ボーダーラインが目前に迫った時、自分は偽の弟子であり、上師を信じず、因果も信じない、そして生を貪り、死を恐れ、性格は粗暴で、傲慢であることを初めて悟った。最後の瀬戸際に迫り、もう動きたくない。一心に娘たちを心配し、執着し、手放せず、上師のエネルギーを無駄にしているのは彼女の心配である。上師は直接彼女を叱りつけると、やっと自分の間違い、大きな間違いに気づいた。彼女は絶対にもう世の中の全てに夢中になったりせず、執着を捨て去ることでやっと浄土へ行く修行をするチャンスを得た。彼女は尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェにむかって懺悔し、間違いを知った。彼女はすぐに自分の悪劣な言行を改め、執着を捨て、真心で仏教を学んだ。そして尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの愛と叱責に感恩を感じた。

同時に、彼女は衆生に対して懺悔した。彼女は生活に無数の衆生を殺し、それらの生き物を焼いたり油で揚げたりした。まるでそれは彼女の今の左肩、腕、手と同じようで、それは彼女が創りだした悪業であり、彼女はそれらすべての因果業力を心から受け入れている。過去に彼女は友人たちを家に集めて賭博をした。そして賭け事に参加した客から分前を受け取り、手にしてはいけないお金を受け取り、しては行けない悪行悪業をした。そして今、ここで彼女は衆生に対して懺悔している。彼女は嘗て無数の鶏、鴨、魚、豚、牛、羊、ガチョウ、犬、カタツムリ等無数の衆生を食べ、またミミズを捕まえてカモに餌として与え、更にはネズミをかごにおびき寄せ、水中に入れてそれらを溺死させた。また豚の脳みそを煮て娘たちに食べさせた。悪行で道徳を損ない、それらを言い出せば終わりがないほどである。彼女は誠心誠意すべての衆生に対して懺悔した。

もしも尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに皈依しなかったなら、彼女は一生、因果の恐ろしさを知らなかった。彼女は、そこに座って話を聞く兄弟子に彼女を戒めとして、決して同じ間違いを犯さないように、更にしっかりと尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに着いて心から仏教を学び、教えに従って行事をすることを呼びかけた。それによって、彼女は兄弟子に対して懺悔した。なぜなら彼女の傲慢と貪欲な思いからであり、言行が兄弟子を不快にさせた。彼女は兄弟子たちに向かって懺悔し、更に金剛兄弟子の助けと励ましに感謝した。

最後に、彼女は尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの大恩大徳に感恩し、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの法体が安らかで、法輪が常転し、佛法事業が常にこの世に有ることを祈願した。

続いて、他の或る女性弟子は、リンチェンドルジェ・リンポチェが彼女の成り行きを助け、懺悔の気持ちを発露させた機会を与えたことに対し、リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝した。

2011年4月、彼女はオートバイを運転して台湾大学の新生南路のバス停前を通過した。バスがバス停で人を載せた後、車道内側へハンドルを切ったため、彼女は右側の歩道に近づき、バスに接触しないようにした。その時、ある人が歩道から飛び出してきて、今正にバス停から離れようとしているバスに乗ろうとしたが、その人と彼女のバイクの距離が近すぎたため、彼女はブレーキが間に合わず、その人にぶつかってしまった。彼らはどちらも倒れ、彼女にぶつけられた人は彼女のバイクが先に倒れた後にぶつけられた人が倒れ込んだため、バイクの足置きがその人の右腹に向かって差し込まれた!その時、彼女は、「しまった!」と思った。救急車が来た時、救急隊員は一目見て緊張し、急いで負傷者の血圧を測った。その人の傷ついた場所がちょうど肝臓に近く、もしも足置きが肝臓に刺さっていたなら、非常に危険だった。

その後、救急員が血圧を測り、それを彼女に伝えたところに依ると、負傷者は出血に依る低血圧にはなっておらず、内臓も傷ついていないということであった。彼女はリンチェンドルジェ・リンポチェに深く感謝した。彼女が非常に心配したのは、その傷つけてしまった人の傷の位置が危なかった他に、その人が外国人だったからである。彼女は、「この人にどうやって賠償したらいいのだろう!」と考えた。しかし、彼女がぶつけた外国人は、台湾に長期滞在の居留権を持っている人で、健康保険にも加入していた!彼女は、真にリンチェンドルジェ・リンポチェの加持に深く深く感謝し、その外国人は最終的に、手術でバイクの足置きを取り出して傷を縫合し、その後、一週間入院しただけで、退院できた。また賠償は3千元の治療費だけで済み、更に彼女にぶつかってきた外国人も遠慮がちで彼女が緊張しているのを見て反対になんともないと慰めてくれたほどで、なんともないのだから、ずっと謝り続けなくてもいいと言い、彼女に訴訟も起こさないと言った。一般に健康保険がない外国人は一週間入院しただけで、入院費は壱万元を超えるだろうと思われる。また、外国人は事故権利を主張する習慣があるので、彼女に対しても訴訟を起こすことが一般的であると思われる。それなのに、何もなかったのは、正に上師の加持が無ければ、こんなにも円満に解決できなかっただろうと思われる。

しかし、彼女は感恩を知らず、教えに基づき実行せず、自分を改めず、反対に怠けて怠惰になっていった。昨年(2012年)5月に、日本での火供法会に参加して台湾に戻った翌日の朝に勤行があるのをすっかり忘れてしまっていた。そして貴重な機会を逃してしまった。昨年9月から彼女は首のリンパ腺が飛び出して大小様々な粒々が飛び出して来るようになった。大きいのは2センチ近く、小さいのも1センチくらいある。初めは、それほど気にもかけず、そのうちに自然に消えていくだろうと思っていて、これらの粒々が日を重ねるほどに数が増え大きくなるとは思ってもいなかった。すると、両親も本人も心配するようになったが、体には特に不調はないので、死ぬほどのことはないだろうと思い、彼女は些細な事でリンチェンドルジェ・リンポチェに謁見することもないと思っていた。そして、彼女の毎日病院通いの日々が始まった。彼女は何軒もの台北の大病院へ行き、何度も血液検査をして、何度も胸部X線検査をして、更には組織液検査も行った。どの医者も彼女に何の問題があるのかを説明することができなかった。ただ、病毒に感染しているか、または癌だろうと考え、但し、切ってみないと確定できないと言った。医師の診断を聞いて、初めて怖くなり、そして自分を救えるのはただ上師だけだと思い、両親と共にリンチェンドルジェ・リンポチェへの謁見を申し込んだ。

彼女がリンチェンドルジェ・リンポチェの前で跪いた時、リンチェンドルジェ・リンポチェは彼女の様子を見てすべてを理解し、彼女が何というのか待った。彼女がリンチェンドルジェ・リンポチェに状況説明を終えた時、リンチェンドルジェ・リンポチェは彼女に尋ねた。「あなたは髪を何処で染めているのですか?何の染料を使っていますか?」彼女は質問に驚き答えた。「駅近くの美容室で化学染料を使って染めています。」リンチェンドルジェ・リンポチェは「あなたは染料の毒に当たったんですよ。気づきませんでしたか!」と言い、彼女はそれで不意に悟った。考えてみると、髪を染めた後、頭が熱くなり気分が悪くなっていた。でも中毒になっていたとは気づかなかった!

彼女は、貪ることは、便利で簡単である。「祥髮髮藝」店で髪を染めず、化学染料で二回も染め、それでも気づかず、何百回も使用したであろうタオルと化学染料を使わせたままにしてしまったことを彼女は懺悔した。弟子及び衆生を思い、天然無毒な洗髪料及びパーマ液を使用し、更には一般の美容院では稀な使い捨て式のタオルを使用している「祥髮髮藝」店を開店したリンチェンドルジェ・リンポチェに対して彼女は深く感謝した。これらは全て衆生のための配慮である。リンチェンドルジェ・リンポチェが弟子及び衆生を愛しているからこそ、弟子たちにすべて良い物を与えたいと考えることに彼女は深く感謝した。それでも、彼女は未だ感恩を知らずに独りよがりであり、彼女は懺悔した。彼女は寶吉祥中醫診所へ行って診察を受け、医師は排毒の薬を処方したため、現在、彼女のリンパ腺上の粒々はほとんど消えた。体の毒素が体のその他器官に流れていたら、更に大きな損害を被っていただろう。彼女は、リンチェンドルジェ・リンポチェの慈悲の加持に深く感恩した。

ここで彼女は懺悔したが、2009年に皈依してから、彼女はまったく仏教をよく学ばず、上師の教えを生活の中で実践せず、上師の功徳を称賛せず、自己を改めず、自分を良い人だと独りよがりに思い、自分は「仏教を学んでいる」と考えていた。独りよがりで自分の考えだけで生きていく。彼女は子供の時から大人になるまで、肉を少なく食べるということをしていない。悪事もたくさんしてきている。子供の時、祖母は彼女を溺愛した。だから彼女に好物のタラ魚をたくさん食べさせ、祖母と母に彼女に食べさせるための殺業をさせた。幼稚園、小学時代には、学校や店の物を盗み、父母のお金を盗んだ。大きくなると、自分が欲しい物のためならば手段を選ばず常に浪費を重ね、現金がなければクレジットカードを使い、貪り続け、自分を甘やかし続け、何でも欲しがった。他の人の良いところを認められず、傲慢且つ独りよがり、人の成功は鼻で笑い、大したことではないと言う。どんなことで自分の思い通りにならないと不機嫌に成り、すぐに腹を立てた。年長者や他人の誤りの指摘に大してまったく受け付けず、自分がいつも正しいと思っていて、ひどい時には大礼拝の時、母親が彼女の間違いを指摘したことに腹を立て怒って地面に頭をぶつけて自分を傷つけた。仏菩薩に対して敬わず、母親に孝行せず、毎日泣き叫んでは頭が痛い、耳鳴りがする、目が霞むと訴えた。彼女は父母に礼儀をかけず、母親が自分に良くしてくれないと虐め、目に余るほど好き勝手にして、自分勝手に過ごした。国家試験を受けると言いながら、まったく真面目に努力したこともなく、朝から晩まで自分の行うべきことをしない。こんなに大人になったのに、試験の準備すらせず、親を心配させ続け、全く親孝行などできるはずもなく、父母に対して悪いことばかりをしてきた。

自分が非常に身勝手であり、いつも自分の感情だけを重んじ、自分さえ楽しければよく、他人は自分にとって関係ないと思っていたことを今、彼女は非常に深く懺悔している。人に頼まれても最後まで完成させず、人に迷惑をかけ、人を困らせた。弁護士事務所で働くようになってからも、同僚と共にボスを詰った。生活では、様々な事に不満を持ち、自己を反省しなかった。人は自分に対してよくしてくれなければならないと考えていて、そういう自分は一体どれほどのものなのか考えようともしなかった。彼女はいつもたくさんの克服できない悪が現れ、貪、嗔、痴、慢、疑を断ちきれず、心から生まれ出るものすべてが悪念で、ひどいことにリンチェンドルジェ・リンポチェが嘗て彼女に海外留学などしなくても良いと言ったので、リンチェンドルジェ・リンポチェに腹をたてた。因果を信じず、上師を敬わず、上師に対して降参せず、或る時にはリンチェンドルジェ・リンポチェの開示を聞いて、疑った。数々の悪行は数えきれない。彼女は自分のような人間は、仏弟子には全く相応しくないと言う!彼女は懺悔した。彼女はすべての果報を受け入れることを願い、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェが彼女を弟子として受け入れ、佛法を聞いて自分の真の大きな間違いを知ることができたことに深く感謝した。彼女は尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの救いに感恩し、もしも上師の教えがなかったら、彼女は自分が何処まで死の道を進んでいたか分からないし、永遠に何処へ向かえばいいのか分からなかっただろう。

彼女は、今後必ず自己改革に努力し、教えに基づいて行を行うことを願い,上師恩、佛恩、父母恩、衆生恩を報じた。最後に彼女は尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの法体の安康し、法輪が常転し、佛法事業が興盛されることを祈願した。

続いて大衆引率の弟子は法会参加大衆を率いて六字大明咒を唱え、迴向を行い、そして法会は終了した。

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2013 年 06 月 08 日 更新