298:上師リンチェンドルジェ・リンポチェに恩に感じる

初めて母を連れて尊きリンチェンドルジェ・リンポチェに会いに行った時のことを思い出しました。その時上師が慈悲な眼差しで母を見て加持をしてくれて、母の年齢を聞いたら、上師が微笑んで自分の母親と同じ年だと話してくれました。母は手を合わせて誠な気持ちでリンチェンドルジェ・リンポチェの加持を感謝していました。

母が歳の増すと共に外出を控えるようになり、その理由は人様に迷惑を掛けたくない、年輩だと諸事が不便になるから・・・などと言うのです。母が一回大法会を参加したあと、息子中維はよくこのように思い出して話した;上師が法会中に急難で絶望に彷徨衆生をどうのように助け、報いを求めず、無条件でなおかつ自分の命を惜しまずに衆生を救助し、衆生に仏法を習わせ、輪廻の苦から抜け出すように・・・

あの日、母がやっと寶吉祥にたどり着き、施身法を参加できるようにお願いしました。私が母を支え、母が誠心誠意で非常に畏敬な態度で靴を脱ぎ跪く礼を拝むようにしたかったのですが、緊張余りに靴が中々うまく脱げなかったのでした。リンチェンドルジェ・リンポチェが「もういいよ、それでいいから」と優しく愛おしく言ってくれましたが、母が尊きリンチェンドルジェ・リンポチェに跪く礼を拝むことをこだわり、最敬虔の頂礼で両手恭敬供養を行いました。リンチェンドルジェ・リンポチェが愛おしく慈愛な口調で「もういいよ、もういいよ、それで十分だから!名前を登録して」と言ってくれまして、リンチェンドルジェ・リンポチェ自ら母の供養を受け入れました。

リンチェンドルジェ・リンポチェが嘗て衆生を引接するには皆平常心で行う、しかし年輩や幼少には格別気遣いをするし、弟子には「必ず父母を連れてくるように」と言っていました。上師リンチェンドルジェ・リンポチェに恩に感じ感謝しています。

李蕙如 2009年1月

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2015 年 07 月 10 日 更新