277:リンチェンドルジェ・リンポチェは何時でも私達の傍にいらっしゃいます

大学の学期試験が終った次の日、朝起きて大学へ行こうとした時に、胸がとても痛くなりました。以前も胸にこのような痛みを感じたことがあり、遅くとも5分間でよくなっていましたが、今度だけはずっと痛み続けました。しかも次第に状況は悪くなるので、恩主公病院の問診で、並んでレントゲンを撮るのを一時間近く待ち、レントゲンを撮り終えると、医師に「すぐ入院しなければなりません」と言われました。私はびっくりして、すぐ母に電話を掛け、それから母と新光病院へ行って診てもらいました。新光病院でもまたレントゲンを撮りましたが、医師も看護婦もそれを見て驚いて、矢継ぎ早に「病人は何処にいるの?」と母に訊ねました。その時私は痛くてたまらない身体をひこずるようにしてお手洗いに行こうとしていました。母の話によると、医師たちは前のレントゲン写真と、病院で撮ったレントゲン写真を見て、私はもう昏睡状態になっていて自分で歩くことなどできないはずだと不可思議に思ったそうです。すぐさま、私は手術室に入れられて、オペを受けることになりました。実は私の病状は気胸だったのです。

それから、医師は熱粘膜手術をすると言いました。これは皮膚と肺をくっつけて、気胸が再発しないようにするそうです。でも当時わたしはただ右だけが気胸だったので、右側の再発率は非常に低くなります。手術前夜は、真夜中の12時から何も食べてはいけないと医師に言われました。次の日の朝早く、手術室に入る前に、母が私の口の中に甘露丸を入れて、手術がスムーズにいきますようにと祈ってくれました。手術が半分進んだ時に、看護婦が突然手術室から出て行き、手術前に物を食べることの危険性等々を母に告げましたが、母はもちろん心配しませんでした。というのはリンチェンドルジェ・リンポチェの大能力を知っていたからです。当時私は皈依していませんでしたが、なぜかきっと大丈夫という自信がありました。全身麻酔から覚めかけて朦朧とした中で、看護婦の呼び声に目覚めたとき、私は突然咳き始め、ひどく咳き込みました。医師たちは私の口の中に物を含んでいたので、嘔吐して窒息するのではと心配しましたが、最後に私は何ともなかったことが証明されました。                                     

手術から三日目に、母は私を連れてリンチェンドルジェ・リンポチェに謁見しました。リンチェンドルジェ・リンポチェは私を見ると、慈愛深い眼差しをなさって、「お祖母ちゃんがいつも観世音菩薩にあなたを守ってくださるようにとお願いしていなかったら、今こうして私に会う事はできなかったよ!」とおっしゃり、また「お母さんの言うことをよく聞いて、仏を学びなさい、また一生氷のような冷たい物を食べてはいけませんよ。あなたの病気は21日経てば完全によくなります」とおっしゃいました。その後で、リンチェンドルジェリンポチェはある物を持って私を加持してくださいました。後で母に聞くとそれは金剛杵だったそうです。当時私はその意義を知りませんでしたが、たぶん私の業がとても重いのだという感じがしました。

その後の入院はすべてスムーズで、11日間入院して順調に退院できました。私が入院する前に、二人の男性も気胸で入院していましたが、退院できたのは私が一番早かったし、入院期間も一切平穏に過ごすことが出来ました。後に母が、私が入院する日(月曜日)の前日、日曜日の法会の時に、リンチェンドルジェ・リンポチェが一心にご加持をしてくださったのですが、母はリンチェンドルジェ・リンポチェがきっと自分の業障を消してくださっているのだとわかりました。結果、次の日に私が入院することになったのです。当時私はまだ皈依していませんでしたが、母が「リンチェンドルジェ・リンポチェは皈依した弟子の家族の世話もしてくださると言っていたことは本当だったのです! だからこそ私は無事退院でき回復もとてもよかったのです!その後母の影響を受けて、2004年5月3日、弟子査伊韋は、上師リンチェンドルジェ・リンポチェに皈依いたしました。今こうして皈依した身で、リンチェンドルジェ・リンポチェの絶え間なきご加持のお力を更に深く感じるようになりました。人生の途上で、このような大修行者にお逢いできまして、私は本当に幸せ者であります。リンチェンドルジェ・リンポチェがいつも弟子の私や家族をお世話くださることに感謝いたします。弟子の私はますます心込めて努力し、常に自分を反省しながら、リンチェンドルジェ・リンポチェの負担にならないようにいたします。

尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ様、願わくはリンチェンドルジェ・リンポチェの仏法の事業がすべてスムーズに行き渡り、直貢噶舉派の旗が世界中に翻りますように。

弟子 査伊韋 謹んで書き上げます
2009 年 2 月 21 日

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2017 年 04 月 09 日 更新