191:尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ—–私の永世の父

2006年6月11日皈依してから2年半あまり経ちました。この2年あまり最愛の父と娘を相次いで失いました。そのうえ、半生をかけて倹約しながら貯めこんだ財産も帰依した同じ時期に友達に踏み倒おされ、「保証人」をしたために住んでいた家を手放ししざるを得ない状況になり、家庭も崩壊し、生活が滅茶苦茶になりました。あらゆる果報が熟され味わいさせられたのです。もし上師    リンチェンドルジェ・リンポチェに出会い仏法で諄々と戒め悟されなかったら、これらは因果の関係、つまり前世の因縁によるの現世の果報のためであって、いま一件一件を現しただけ、まだ現れていないものもあり、どのように受け止められるそしてどのように懺悔できるのかは知らず、自分の累世現世にどれぐらいの悪業を作り溜めたのかも知るよしもなかったのでした。

この二年あまり上師の慈悲で娘が法会に参加することができたことをとっても感謝しています。残念ながら福報が薄すぎて、業の牽引の力のほうが大きく、娘はとうとう現世での仏教を学び帰依する機会をつかむ事ができないまま、2008年7月23日に自分の貴重な命を自ら終わらせました。思い出すと生前最後に上師に拝謁した時、上師が「生きるとは自分の力で運命を変えてゆく、死なない限り私は貴女の魂を済度することができない、貴女は決して自殺してはならない!自殺したら地獄に落ちるのだから・・・」当時私は無神経で、上師に対しても尊敬の気持ちが足りず、心では「気の小さい臆病な娘が自殺するはずがないと」思っていました。まさか私が自分の思いが常に正しいという思い込みの悪い癖を犯し、許しを余儀なくされたのです!慈悲な上師は三日目でもっとも殊勝的な「施身法」の法会で娘を苦しみから助け、三悪道に堕ちることをさせずに、来世また仏法を聴聞する機会を与え、悲しみ極め私達の心に安らぎを与えていただきました。いま、主人と息子も帰依しました。縁が滅びるともうひとつの縁が生じる、上師の偉大な威徳力がもっと多く衆生を感化することができるようにお祈りします。

私にとって上師は永世の父であります。去年年末に上師が気持ちを込めて意味深長に「子供はこの現世に限り、弟子こそ永世である」と開示しました。上師が私達のために帰り道を導いてくれました。途中に幾つかの障害はあるけれども、上師が先頭で難を排除し道引きをしてくれて、話を聞け!そのまま行ってよい!と教えてくれました。いつか、私達が必ず家に帰れます――「永遠な家」に!

ここに兄弟子皆さんと共に励みます。人身を得難く、仏法を聴聞難く、良き師に出会うことが難しいというけど、既に揃えたすべてに対しては、もっと大事にし努力すべきでしょう。

第八組盧若慈
2008.12.20

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2015 年 07 月 10 日 更新