173:自分でやったことの結果は、自分で取るものだ

私と家族三人は2006年11月12日に尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに皈依しました。丁度一年位経った11月下旬のある日に、学校の担任先生から電話があり、息子が学校での出来事を色々教えてくれました。その中で一番信じられないのは、息子のクラスの生徒達はほかのクラスの不良生徒達と徒党を組んで、教室で普段から目障りだと思っているクラスメートを殴ったことです。その結果、殴られた生徒は水頭症で二週間くらい入院しました。この事件が校長先生やほかの教職員達の耳に入り、息子のクラスの生徒が白状させられ、仕置きされたが、ほかのクラスの不良生徒達の名前は、復讐されることが怖くて誰も言わなかったのです。それで学校側は勇気を出して犯人を指差すことがクラスメートに対する愛の表現なのだと伝えたら、息子と一人のクラスメートが言い出しました。

この事件の経緯は担任先生が話してくれる前、息子から何も聞いてなかったのです。息子の安全を心配していながら、丁度反抗期が訪れた息子との関係にも緊張をもたらしていました。

息子と一緒に皈依した二人の従妹はもう晩課をしているのに、息子はまだしてなかったのです。そこで、寶吉祥宝石会社へリンチェンドルジェ・リンポチェに「息子に毎日晩課をやらせていただきたいです」を頼みに行きました。

上師リンチェンドルジェ・リンポチェを待っている間、上師が慈悲な心で信衆を開示し、助けてあげました。全ての信衆の開示が終わって、弟子達の番になりました。恐る恐る尊きリンチェンドルジェ・リンポチェに息子のことを告げました。そして毎日の晩課ができるように、アチ護法の画像の開眼を求めました。弟子達は尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの前では何も隠せないのです。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは息子に「そんなに気が散って,修業のことを気にしないの?その不良連中と付き合っていなかったら、どうしてその不良達の名前と顔がわかるのか?放課後はどこに行ったの?」と聞いたら、息子は「放課後は友達と夜市に行きました」と答えました。そして上師リンチェンドルジェ・リンポチェはまた息子に「親はあなたの帰りを待っていたのがわからないの?」と聞きました。確かに私はいつも学校の前で息子を30分以上待てないと、息子が学校から出てこないのです。いつも「多分クラス委員だから遅いんだ」と思い、息子を信じていました。本当に上師リンチェンドルジェ・リンポチェ「外国人の教育方法を学んじゃいけない」と言ったとおりでした。色々訓戒して下さった後、上師リンチェンドルジェ・リンポチェが「その不良達の名前を言い出すのは、悪くも正しくもないのだ。一番大切なのは自分でやったことの結果は、自分で取るものだということだ」と息子に開示して下さいました。そして上師リンチェンドルジェ・リンポチェが「息子を育てるのは大変だろう。しっかり戒めたからもう大丈夫だよ」と笑顔で私に言いました。あの時、涙がこぼれないように我慢しました。上師リンチェンドルジェ・リンポチェは子供を育てる大変さを理解しているので、冗談のような言い方で言って下さったのです。

晩課のことについて、上師リンチェンドルジェ・リンポチェは「佛菩薩の助けを求めたい時しか晩課をしないのはだめだ。晩課は毎日しなければならないことだ」と開示して下さいました。あの日はアチ護法の法照をいただきませんでした。翌日また寶吉祥宝石会社に行って、いつものように全ての信衆の番が終わって、私の番になりました。今度上師リンチェンドルジェ・リンポチェはもう一つの難題を解決して下さいました。上師は息子に「髪は長すぎないのか?髪を切ってきなさい」と言って下さいました。実はいつも髪のことで息子と争いました。上師リンチェンドルジェ・リンポチェの一言でこの難題を解決して下さったのです。

髪を切ってから、また寶吉祥宝石会社に戻り、アチ護法の画像を求めに行きました。やっと画像を手に入れた息子は言葉で伝えられないくらい嬉しかったです。早速写真館に行って画像をフレームの中に収めてもらいました。これから息子は毎日晩課できるようになりました。まだ反抗期だけど、世の中には尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが子供の教育方法を教えて下さることが分かっているから心配しません。もちろん上師リンチェンドルジェ・リンポチェも法座で「子供の教育問題は親の責任だ。親はその責任を逃れないものだ。因果関係の怖さを明らかに覚えて、自分でやったことの結果は、自分で取るものだということは必ず忘れてはいけないのだ。」と開示して下さいました。

いつも一番適切な方法で私達を教育して下さった尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝します。

尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェがいつまでも無病息災で、法輪が常に回り、更に多くの衆生が上師の御加護を授かることを願っております。

皈依弟子  陳徳民 合掌 2008/12/26

2009 年 05 月 03 日 更新