167:尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ

尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ及び法友の皆様、こんにちは!

私は孫明台と申します。私が上師リンチェンドルジェ・リンポチェに皈依しましたのは、舅姑が相次いでこの世を去り、上師リンチェンドルジェ・リンポチェの済度を得たことが始まりでした。1997年、退役した私は、同僚の紹介により頭份にある為恭病院で働き始め、台北には毎週土曜日帰っていました。1998年5月のある週末、家内の父が風邪を引いたというので、一緒に家内の実家へ行きました。舅は高齢で、通常は家から出ることも少なく、私達が着いたことを知ると非常に喜び、ベッドから起きて来ました。舅の病状はそれ程ひどくなく、姑も「ちょっと風邪を引いただけだから明日診療所で薬をもらって飲めば大丈夫」と言ってましたので、私達も安心して帰りました。思いも寄らぬことに、三日目の昼、家内から電話があり、舅は診療所から戻ると、家に到着する寸前に突然胸を締め付けられる痛みに襲われ、急いで五階にある家まで上がった後、椅子に座ったところで他界した事を知りました。舅は心臟病、高血圧の持病があり、長年、薬を服用していましたので、苦しまないで逝ったというのは、舅の福徳だったのだと思います。続く二年目の四月のある日、退勤後に家内からの電話で、姑が昏睡状態となり栄総病院の緊急治療室に入ったことを知りました。栄総病院の病室は全部一杯でしたので転院しなければならず、私は振興病院への入院を手配しました。検査結果は、脳腫瘍で、しかも悪性であることが確認されました。私にとり、これは信じ難いことでした。何故なら姑はとても矍鑠としていたからです。孫を連れてバスから降りる時、転倒し膝を怪我したこともありましたが、その他はどこが悪いという話は聞いた事がありませんでした。姑自身もこの事実を受け入れ難かったようです。この頃、私の友人である法友の詹さんが家に遊びに来られました。家内は詹さんに姑の話をしますと、すぐに、上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見することを勧められました。そして、上師リンチェンドルジェ・リンポチェに願うようにと。その後、上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、深い慈悲によって自ら病院に姑を見舞われました。病室を出た後、家内に母の状況は思わしくなく、手術は不適当で、凡そ一ヶ月余りの寿命だが、心配しないように。彼女が逝く時はリンチェンドルジェ・リンポチェを尋ねるので、リンポチェは彼女の為に加持を授けるだろう。彼女とリンポチェには縁があるので、と話されました。姑は、他界する前日に、突然、家に帰ると言いましたので、退院手続きを取り家に戻り、お風呂に入れ、衣服を着替えさせました。こうして次の日になると、穏やかにこの世を去って行きました。家内は姑が逝く前日、道場に赴き上師リンチェンドルジェ・リンポチェに拝謁しようとしましたが、リンチェンドルジェ・リンポチェには連絡が付きませんでした。次の日、上師リンチェンドルジェ・リンポチェが姑の為に済度して下さったので心配しないようにという電話を受けました。この二つの出来事は、私の心を大きく揺さぶりました。(1)人生は無常である。逝くと言ったらすぐに逝ってしまう。(2)仏法の不可思議。姑は入院期間、全く麻酔による痛み止めを打ちませんでした。医学においては脳腫瘍の末期に痛みがないというのは全く不可解な事です。これら一切は上師リンチェンドルジェ・リンポチェの御加持の結果でありました。その後、私は2000年に上師リンチェンドルジェ・リンポチェに皈依をし、仏教を学び始めました。

上師リンチェンドルジェ・リンポチェによる私個人への加持は、2004年チベット仏教ディクン・カギュー派の本山であるディクンティ寺を参観した時でした。法友の韋さんのガイドで、私達一行は、中正空港に集合しそこから出発しました。飛行機はまずラサまで飛び、そこで一泊しました。私達をまず高山気候に慣れさせる配慮がありました。入浴してはならない規定でしたが、私は慣れない為、言う事を聞かずに、簡単に身体を拭いてしまい、思いも寄らぬ風邪を引いてしまいました。しかも状況は酷く喘息を引き起こし、呼吸できない程になりました。韋さんに報告すると、すぐに病院の緊急治療室に連れて行ってくれ、次の日台北に戻ってもらうと言われました。しかし私は行く事を貫きたく、上師リンチェンドルジェ・リンポチェを観想していました。すると、徐々に回復していくのが分かりました。二日目、バスで病院にいる私達を迎えに来てくれ、続けて出発することが叶い、法友の皆さん方の協力により、目的地であるディクンティ寺に到着することができました。その後、私は、一切が上師リンチェンドルジェ・リンポチェの加持であったことを理解しました。さもなくば、成功しなかった事でしょう。

上師リンチェンドルジェ・リンポチェは「仏法は世間法を離れず」と説かれます。私達は仏法を日常生活に融け込ませなければなりません。また、仏教を学ぶ過程において得られた次の幾つかの感想を法友の皆様方と分かち合い、共に努力して行きたいと存じます。

一、上師の教えを遵守し、教えに基づき行動する。
二、戒律を厳守する。
三、繰り返しテープを聴く。
四、自分の心を管理する。
五、他人を悩ませない。
六、縁に沿って過ごし、どんな事に出会おうとも心を安住させる。

最後に、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ及び法友の方々の御健康を  謹んでお祈り申し上げます

寶吉祥仏法センター 弟子 孫明台 2009年1月2日

2009 年 06 月 14 日 更新