143:尊き金剛上師リンチェンドルジェリンポチェが陳泓旻をお救い下さったことに感謝

二〇〇八年四月末のある土曜日に、兄が台南から掛けてきた心細い電話がありました。それは兄の息子陳泓旻が成功大学のICUに入り、医師の話によるとこの一日二日が峠だと告げられたことです。そして私達に、上師に仏堂で息子のためにこの危険期を無事に渡る事ができるように祈願してもらいたいと頼んできました。当時私は涙が溢れ、兄にすぐ寶吉祥へ行き上師にお助けをお願いすると答えました。私が寶吉祥へ着いた時は既に時間は遅く、法写真に頂礼し、法写真のリンチェンドルジェ・リンポチェに報告するのみでした。その場を離れる前、兄弟子が私に向かって兄と兄嫁に上師へ求めに来なさいとアドバイスしてくださいました。私は兄へ上師には逢えなかったけども、陳泓旻をお助けくださるように願ったと報告しました。機会があればこの難関を突破できますようにと、また身体がだめになったとしても三悪道へ墜落しないようにと祈りました。そして常に私達が傷つけた衆生に懺悔しました。
金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝し、護法が上師に兄嫁を逢わせてくださった事に感謝し、リンチェンドルジェ・リンポチェが兄嫁を待って居て下さいました事に感謝しております!当時リンチェンドルジェ・リンポチェは既に法座から離れておられました。兄弟子が私に上師へ頼みなさいと声を掛けてくださった事に、私は感謝しております。私は藁にもすがる思いで涙を流し、尊き金剛上師に陳泓旻をお助けくださいとお願いしました。リンチェンドルジェ・リンポチェはその時ご開示くださいました:「誰ですか?お父さんとお母さんは?供養していますか?」私はこう答えました。「甥です、母親はMRTの出口に居て、ここへ来る途中です。」兄弟子が私に代わってこう答えてくださいました。「仏堂で大供養をしております。」同時に李兄弟子が兄嫁を探しに出てくださったことに感謝いたします。兄嫁は上師に逢うとすぐに地面に跪き、上師に子供をお助けくださいと願いました。慈悲深いリンチェンドルジェ・リンポチェは「名前は?生年月日は?病気になる前にどこへ行きましたか?」とお尋ねになりました。兄嫁は「・・その廟へ・・」と答えると、リンチェンドルジェ・リンポチェは「そうではなくて、その前のところは?」とおっしゃり、兄嫁は「清明節に埔里へお墓参りに帰りました」と答えました。リンチェンドルジェ・リンポチェは「墓参りに連れて行きましたか?」とお尋ねになり、兄嫁は「お父さんが墓参りに息子を連れて行ったかどうか知りません。私は妹のほうの面倒を見ていたのでよくわかりません。」と答えました。リンチェンドルジェ・リンポチェは又ご開示なさいました:「子供が病気にかかるのは先祖祭って肉食を食べたからです。お婆さんが亡くなった時お父さんは誰かと喧嘩しましたか?」兄嫁は客家語が分からないので、私が答えました:「確かに喧嘩していました。」と。リンチェンドルジェ・リンポチェは慈悲深く加持なさってくださり、開示されました:「子供が病気になるのは、福報が尽きたことです。子供が病気になって、はじめて一番苦痛なことを分かったでしょう。今晩が峠です。熱がそのまま上がっていけばどうしようもありません。熱が上がらなかったら明日私のところへまた来なさい。」
この時になって私は心底から因果の恐ろしさと無常はいつでも来ることを噛み締めました。翌日兄と兄嫁は金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに逢いに来ました。兄は上師にご開示を願い、又子供の状況を報告し、医者の意見に従い手術を行うことを決めました。リンポチェはお慈悲深く兄へ二粒の貴重な甘露丸をくださって、どのように使うかを教えてくださり、同時に二人に喧嘩しないようにと開示してくださいました。リンチェンドルジェ・リンポチェのご加持に感謝いたします。医者は元々手術の時間を決めていましたが、麻酔の医者が麻酔を勧めず、病気の容態に変化があったので手術を行いませんでした。又、他の医者も観察し自分で復元できるのではなどの意見があり、手術の時間は先へと見送るばかりで、子供の体重は減るばかりでした。兄と兄嫁は又北部へ来て上師へ子供が手術をしないで治るようにと願いました。上師はご加持を行い、この前の甘露丸を戻すように、そして幼い時から今まで如何に過ちを起こしたかを考えなさいとおっしゃいました。兄嫁達は教えを聞き大懺悔した後、リンチェンドルジェ・リンポチェはお慈悲深くご開示なさいました:「大懺悔も一種の供養です。そうすると、福報を僅かに累積することができますよ。」と、そして子供のために真言を唱えてくださったのです。この期間、子供のために殊勝な施身法に参加することが出来、又再度貴重な甘露丸を得る事ができました。危篤状態からICU、そして医者が手術は必要ではないと判断し、肺部の穴が自動的に直ったこと、そして一般病室から出るまで、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの大慈悲力に感謝するのみです。更に、兄弟子が色々気を使ってくださったことに感謝しております。この事件で私は人生の無常と因果の恐ろしさを体験し、貴き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに従っていけば輪廻を断ち切ることができることを知り、また常にお言葉に従うことを自覚し、上師の恩徳に報じることができるようにと思っています。

 

皈依弟子 陳淑玲

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2018 年 11 月 23 日 更新