136:仏教を学ぶ因縁
尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ及び諸々の仏菩薩、2008年8月23日は、弟子である私が初めて尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見した日でした。また、法友の朱さんの引き合わせの御蔭で、私にこのような御縁が結ばれ金剛上師に自らまみえ、一生皈依する根本上師を探し出すことができたのです。
初めて尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェにお会いしたのは、父が前立腺癌を患い、入院して止痛療法をサポートする治療を行う為に入院しなければならなくなるまで悪化したのが原因でした。力なく彷徨う中、家内の同僚で法友の朱さんは、彼の上師が最近、非常に貴重な大法会において衆生の済度を助け善縁を結ぶことを知らせてきました。そこで私達はその場で申し込みに同意しました。同時に土曜日の午後5時頃、父への加持をお願いし、苦痛を軽減して戴く為に、尊貴なるリンチェンドルジェ・リンポチェに謁見するよう手配してくれました。
尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見する前、私と妻は嘗て神様に問う占いをしたことがありました。つまり、一般の廟や道教の寺院へ行き憑依者に会い、神通力者というものを目の当たりにしたのですが、始終、半信半疑でした。神仏が憑依した者には信徒が求めれば必ず神仏の感応が現れました。株式、基金等に対してさえ、信徒の売買の時機を教えます。よって胸中の疑問は失せず、これを言い出すことはできませんでした。
寶吉祥宝石店に着くと、小さな店の中に謁見を求める信徒が溢れていました。尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの御前で父の病情を告げると、リンチェンドルジェ・リンポチェは突然私に、妹がいるかどうか尋ねました。私は、ちょっと躊躇して「おりません」と答えました。ところが、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェがこのような問いをすることに訝しさを感じていると、突然、私が言い間違えたことを知った妻が目に入りました。妻は、私が中学の時に既に他界した妹がいたことを知っていたからでした。訂正しようとした時、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、笑いながら、「私には見えたのに、あなたはまだいないと言っている!」と仰いました。
この時、私はいつから涙を流し始めたのか分からないまま、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに頂礼し、嗚咽しながら、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに救済を願いました。尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは私の父の姓名を聞いた後、父が遅くても3ヶ月以内に逝くと話され、父の代りに菜食をし毎週法会に参加することができるかどうか聞かれました。すぐに私と妻は全く躊躇なく了承しました。
尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見した後、一週間が過ぎ、医師は、父に退院して家で静養するよう言い、時間をみて放射線の止痛治療を手配することにしました。毎日退勤して帰宅し父の身体の状態を聞くと、父はベッドに寝て入れば痛くないと言いました。病院でもらったモルヒネの止痛テープも貼っていませんでした。臨終前に、母は、久しく父と対面していなかった姪の前で、病院でもらって服用していない薬の大袋を取り出し、父が何れの止痛薬も飲んでいないことを話しており、これによって、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの慈悲と加持力を理解しました。
10月4日は、父が危篤になった日でした。その日は丁度、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェが信徒と謁見する土曜日でしたので、私は妻と一緒に宝石店へ行きましたが、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェには用ができて急いでも戻れず信徒に謁見できないとのことでしたので、ただ涙を流して上師の御写真に頂礼し続け、他界しようとする時、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの殊勝なポワ法が得られない父の福報不足を深く感じていました。法友の頼さんは私達に戻って、父の病床で尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの御姿を観想し、六字大明咒を唱えれば、父の去り逝く魂は一時的に苦しみを軽減することができるだろうと言いました。
次の日、私達は法会上で、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェがまだ会場に到着する前に、無知な弟子と妻は、会場入口で跪き、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの助力を請いました。尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは弟子の考えを理解された後、他の人に頼み、父の姓名を紙に書いて壇城前に持って来させました。法会が終わりを向かえた時、特別に、父の神識を守り三悪道に堕ちないよう、父の為に修法され、私達全員に菜食をし、肉類の供養品で亡き者を祭ってはならないと説かれました。
尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの御助力の御蔭で、私達の心中の悲痛は一時的に軽減され、感激の他、金剛上師の衆生救済は虚言では決してないことを深々と理解しました。法会に参加している期間、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェを生生世世の上師として依止する気持ちも生じ、私達は次の週の火曜日に尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝すると同時に、自分の希望を表しました。思いも寄らぬことに、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェはすぐに願いを聞き入れて下さり、私達は歓喜心で満たされました。特に妻は感動して始終涙を流していました。
尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの弟子に対する要求は、一般信徒より厳しい為、各法友の修習と行持は一般信徒とは異なり、弟子達は懈怠する気持ちを起こしません。この五濁悪世の末法時代において、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは私達に、地藏菩薩が話されるように戒めます。「凡夫の心の動きは全て業、全て罪であり、誰にも分からないと思ってはならない。悪業を犯した後、後悔しても間に合わない」。諸々の仏菩薩に感謝致し、尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの事業円満、末永き御健康を祈ります。阿弥陀仏。
撰文者:張所華
2009 年 07 月 19 日 更新