131:嘗て仏法を信じなかった私が皈依弟子となった経過

私に仏法に触れる機会を下さり、以前仏法を聴聞しなかった時に、どれ程愚かで無知であり、誤った考えを持ち続けていたかを理解させて下さった金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝致します。以前私は肉食を非常に好み、美食をも好み、偏食で、気性も激しく、よく父母に口答えしてはぶつかり、聴くに耐えられない言葉で人を罵り、気に召さない人、事、物を批評するのが好きで、また、酒が大好きでした。

大学三年生になった時、祖母と外祖母が次々と他界したことから、非常に困惑し心を痛めていました。何故なら、私を可愛がってくれた二人の年配者が一年以内に続けて病死し、この変化は私にとり受け入れ難いものであったからです。法友の韓さんがチベット仏教に皈依してから、私にリンチェンドルジェ・リンポチェの衆生救済の出来事を話し始め、何かリンポチェに尋ねたいことはないか聞きました。私は当時、恐怖感を感じており、リンチェンドルジェ・リンポチェを非常に神秘的で奇妙であると感じていただけでした。その後、韓さんの絶え間ない勧めがあり、リンポチェとの謁見を求めることにしました。初めてリンポチェにお会いした時、自分の恭敬心が足りない為に、法会参加を請おうとした時、リンチェンドルジェ・リンポチェは「何故か」とお聞きになりました。私は「仏法を理解したいからだ」と答えましたが、リンチェンドルジェ・リンポチェは、仏法は理解するものではないと仰られ、追い出されてしまいました。その時は頭の中が空っぽになり、何と言ったらいいかわかりませんでした。以前の私は人が私を罵ると、罵られた言葉を耳から耳へと聞き流し、自分の誤りはどこなのかを検討することはありませんでした。韓さんも私に法会に参加したいのなら、私の過去での親しかった者達の為に真に発心をし、リンチェンドルジェ・リンポチェに救済を求めなければならないと言いました。

その後、二回目にリンチェンドルジェ・リンポチェに謁見した時、先ず自分に恭敬心を発し、リンチェンドルジェ・リンポチェに法会に参加したいことを告げると、リンチェンドルジェ・リンポチェは原因をお聞きになりましたので、「私の過去世で親しかった者達の為に」と答えると、リンチェンドルジェ・リンポチェは私をちらっと見て「宜しい」と仰り、先ず施身法の申し込みをするよう指示しました。このように私はまず信徒となり、その後、皈依の申し込みをしたのです。

私を法会に参加させ皈依弟子にならせて下さったリンチェンドルジェ・リンポチェに心から感謝致します。リンチェンドルジェ・リンポチェの殊勝な説法を聽聞し、正しい観念と道理を知ることができました。また、過去の自分は、根本的に動物の脳ミソで物を考え、人の気持ち等考慮せず、自分の利益ばかり考えていました。現在、私は自分が生死を解脱し浄土に往生しなければならないということを知り、心の中では、皈依する以前に感じた困惑やどうしたらよいのか分からない彷徨った心情を起こさなくなりました。これら一切は全て金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの教えと導きの御蔭です。もしリンチェンドルジェ・リンポチェの教えと導きがなかったら、自分はずっと誤り続けていたことでしょう。将来、私は仏教の修習という目的に向かって邁進し続けます。以上は、仏法を信じなかった者が信徒となり、その後、皈依弟子となった経過です。

第三組 何子立

2009 年 04 月 20 日 更新