113:私の命拾いリンチェンドルジェ・リンポチェが拾って下さった
説話一:私の命拾い リンチェンドルジェ・リンポチェが拾って下さった(2007年3月)
確か2007年3月頃、当時私は或る会社を退職し、ちょうど新しい会社に入社する一週間前の日曜日のことです。合同修行法会が終了して,階段を下りる順番を待っていました。手にはたくさんの荷物を持ち、やや重心が崩れました。まだ靴も履いていない状態で滑ったかと思うと、頭が下になって滑り落ち階段に頭を打ち付けてしまいました。その時、ただ傍にいた兄弟子の叫び声だけが聞こえました。私は階段から落ちてしまったことが恥ずかしく、直ぐに起き上がろうとし、額に傷があることに気づきませんでした。謝兄弟子が直ぐに傍に来て私に今すぐに動いてはいけないと言ったので、私は仕方なくそのまま仰向けの姿勢でいました。その間医療に従事する兄弟子が傍に付き添ってくれました。その時、私は上師リンチェンドルジェ・リンポチェを観想していました。転んだ将にその時!の上師の庇護に感謝致します。
階段を下りる人波がほぼ引いた時、謝兄弟子は、両足をついて歩けるかやってみてご覧なさいと言い、他の兄弟子も私を支えてエレベータへ行きました。こんなに大げさな事をしてもらい、皆に心配をかけ、大変申し訳ない気持ちでした。その後、直ぐに謝医師と二人の兄弟子が私を松山病院へ連れて行き、頭部の検査をし、九針縫ったのですが、頭蓋骨にひびはありませんでした。
家で三日ほど休み、脳震盪の症状も出ていないし、足も動かせそうなので、寶吉祥宝石店へ金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの加持に感謝を述べるため出かけました。リンチェンドルジェ・リンポチェを待っている時、魏淑雯兄弟子が、リンチェンドルジェ・リンポチェはその日、何かが起きると感じ、道場のあのビルに向かって加持を行い、先に守って下さったのだと私に言いました。更にリンチェンドルジェ・リンポチェは、元々あの日、私は命を落とすところだったのだが、春節の初日私が三十五仏懺合同修行法会に参加したので、業障が少し消え、それで死から逃れることができたのだとおっしゃいました。リンチェンドルジェ・リンポチェに命を助けていただいたご恩に感謝します。
説話二:人生は無常、仏菩薩は急を助けても貧を助けない(2008年6月&10月)
2008年5月初め、私と主任の二人は会社がリストラをすること、更に最も経験が浅く、人数の少ない部からリストラを始める事を耳にしました。考えてみると、十中八九私たちのこの小さな部門からメスが入れられるはずだと私たちは思いました。果たして6月の初め、主任は社長に呼ばれて話し合った後、私たち二人だけ、6月までと決まりました。残された時間、私たちは必死になって求職活動を始めました。ネット上の人材銀行へ履歴を送り、百に登る履歴書を送りましたが、面接通知は僅かばかりでした。そして、或る日、採用側からの通知で或る会社から私へ面接の連絡が入り、そして私は、その会社で7月から働くことに決まりました。
心でリンチェンドルジェ・リンポチェ及び護法に感謝しました。私に仕事を与えてくれたお陰で、即座に生活費の心配をせずによくなりました。
その会社に入社した後、社長は株取引の負債を抱えている事を知りました。一日中、銀行からの支払い催促の電話から逃げていて、会社全体の財務状況も危険なものでした。そして9月下旬、社長はこっそりと新しい社員を探している事を知り、更に社長はいつも新しい社員を探していることも同僚の話からわかりました。それで私もこっそり履歴書を一通送ってはまた一通と送り続け、社長が私を首にするのを待ちました。しかし、面接の通知はまったく来ませんでした。そして10月中旬、社長は私を呼び、私の仕事に対する考え方が適さない等ということを私に説明し、離職するよう希望し、その代わりに解雇手当の支払いと非自己理由退職証明の発行に同意してくれました。
不思議なもので、社長が私に離職を口にした2日目から毎日面接の通知を受け取るようになりました。毎日、面接のチャンスがあるのです。私は今まで面接通知が雪崩のように次々とやってくる素晴らしい局面に遭遇したことがありません。でも心ははっきりとわかっていました。これもまた金剛上師 リンチェンドルジェ・リンポチェの加持と護法の助けであり、どんなことがあってもこの面接のチャンスを大切にしようと思っていました。このような状況が二週間ほど続いた後、一、二社の会社が私を採用するだろう可能性が出てきた途端、すべての面接の通知は理由もなく来なくなり、またも不思議に思いました。これもきっとリンチェンドルジェ・リンポチェ及び護法のご手配なのだと思います。
つまり、私は本当に仕事がなかったのはたったの一ヶ月ほどの期間で、この景気が谷底にまで落ちている時代、そして一年半も探し回ってやっと仕事にめぐりありつけるこの時代に、私が本当に短い期間で仕事を見つけることができたのは、簡単なことではないと思います。これらすべては上師リンチェンドルジェ・リンポチェの加持及び護法の助けであり、感謝致します。
今回二度の失業経験から、私は自分でもリンチェンドルジェ・リンポチェが常にお話される「人生無常」について僅かながらも理解しました。私がこの会社で定年退職まで働けると思った時、会社は苦境に立ち、支えられない境遇になりました。また上師 リンチェンドルジェ・リンポチェが常日頃法会で話される「佛菩薩は急を助けても貧を助けない」の道理を少し体得したように思います。
上師リンチェンドルジェ・リンポチェに心から感謝致します!
第6組 黃淨閔 2008年12月16日
2009 年 04 月 09 日 更新