099:娘の涵如が虫垂炎にかかった

あの日、学校から涵如が急に熱が出て倒れたと連絡が来ました。病院に連れていたら、上気道炎と診断されました。熱が三日続いても退かなかったので、どうもおかしいと思い、別の耳鼻喉科に連れていきました。そこの先生に見てもらったら、風邪っぽくないねと言われ、全身検査を受けた結果、尿路感染症だと判定されたので、大きい病院で詳しい検査を受けた方がいいと勧められました。次の月曜日の朝すぐ慈濟病院の救急に連れていきました。血液検査と尿検査の結果、風邪でもなく、尿路感染でもなく、虫垂炎と診断されました。至急入院して手術しなければならない状況でした。「手術」という言葉を聞いた途端、一瞬頭によぎったのは、もしメスを入れられたら「ポワ法」はどうしたらいいかと、それだけのことでした。すぐ鄒曄明さんに電話して相談しました。しかし、電話の中で、リンチェンドルジェ・リンポチェを観想し、リンチェンドルジェ・リンポチェのお助けを求める以外に何も思いつきませんでした。

小児科、内科、外科の三人のお医者さんに涵如を見てもらったあと、超音波検査も受けました。先の血液検査の各項目の数値も芳ばしくなかったのもあって、直ちに入院手続きをしなければなりませんでした。入院手続きが終わって、涵如がベッドで横になった時のことです。小児科医は部屋に来て、虫垂の炎症は直径四センチ、ピンポン玉ほどの大きさになっているため、直ちに手術を行わねばならず、服を今着替えなさいと告げてきました。涵如が手術という言葉を聞いた途端、大泣きして「ママ、手術は嫌だ!」といいました。私は娘に「リンチェンドルジェ・リンポチェが頭のてっぺんにおられるから観想して、リンチェンドルジェ・リンポチェにお助けを求めてみなさい」となだめ、リンチェンドルジェ・リンポチェの法写真を見せました。涵如がすぐ頭を下げて、頑張って観想しました。小児科医が話を終え、部屋から出て三分も経たないうちに、今度外科医が入ってきて、手術は中止すると言ってきました。なぜなら炎症が起きたところは大腸と小腸にきつくまとわれ、もし手術するなら、大腸と小腸をつまみ出さなければなりません。しかし腸をつまみ出すと膿が噴出してしまい、膿がついた箇所をいちいち洗浄しなければならない上に、感染症は再発しやすく、とても厄介なことになります。それで外科医は手術に気後れすることになり、三つの抗生物質で治療することにしました。それを聞くと、リンチェンドルジェ・リンポチェが再び我が家を救ってくれたと感謝する気持ちでいっぱいでした。

尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが弟子に賜った法写真

リンチェンドルジェ・リンポチェの弟子としては大変幸せです。リンチェンドルジェ・リンポチェはそばにいらっしゃるかどうかにも関わらず、リンチェンドルジェ・リンポチェの福報はいつでも我々を守ってくれています。そのおかげで、転重軽受させて、必要以上の苦痛を耐えることはありませんでした。直径4センチまでただれた虫垂は手術しなくても治ることは誰も聞いたことはないでしょう。胃腸科の医師まで独り言で「なんで腸にあんなにきつくまとわれているんだろう。おかしいなあ」といいました。

CT画像によると、虫垂が破裂したあとに腹膜炎及び腹腔膿瘍(赤い丸のところ)ができました。お医者さんは薬で治療し、しばらく様子を見ていこうということで、手術は中止しました。

徐瑜(右)と娘さん(現在18才)

今回のことで、家族全員上師リンチェンドルジェ・リンポチェと仏法に一層堅く信じるようになりました。リンチェンドルジェ・リンポチェは何回も何回も我々を救いました。弟子として懺悔するしかありません。リンチェンドルジェ・リンポチェのご加持のおかげで、涵如が手術から逃れることができた御恩に家族全員が感謝しています。リンチェンドルジェ・リンポチェは人々への大慈悲を念じ、心からリンチェンドルジェ・リンポチェに対する敬意、供養する心を高めることだけに、我々はリンチェンドルジェ・リンポチェの貴重な教えにひれ伏すでしょう。

尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝します。

弟子 鄒曄明、徐瑜 稽首

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2016 年 04 月 03 日 更新