068:上師への感謝

2006年10月、私の父は風邪と前立腺急性肥大の為、体調がとても悪かった。父に付き添って病院へ診察を受けに行くと、医師は手術による治療を勧めてきた。また、血液検査の結果から父が糖尿病に罹っていることも判明した。父は納得できない様子だった。9月に受けた検査では糖尿病の症状は見られなかったことと、特殊治療を受けることになると高額な負担が発生することから、他の病院に行って再度確認することにした。

別の病院に着いた時、既に午後5時を回っていたが、医師は父の診察を引き受けてくれた。父が糖尿病と他の病気とを併発していることを告げると、医師はまず糖尿病の問題を処理してから前立腺に関する検査に入りましょうと言った。既に7時になっていたので、父を連れて先に急診科へ行き、症状を抑える薬を貰うようにと医師に告げられた。急診科での血液検査の結果、意外なことに父が細菌に感染していることがわかり、病気の原因について更なる確認が必要になった。

X線検査の結果、父の風邪は既に肺炎まで悪化していたことが判明し、すぐさま入院治療が必要となった。当時、舅が逝去したばかりだったこともあり、9月から法会に参加していた。私は、慈悲深き上師、リンチェンドルジェ・リンポチェの元へ行き、父を助け病苦を軽減させてくれるようお願いしたいという思いに駆られた。

翌日、寶吉祥宝石店でリンチェンドルジェ・リンポチェへの拝謁を願い出た。リンチェンドルジェ・リンポチェは慈悲に満ちた様子で真言を唱え、父に加持を施した。リンチェンドルジェ・リンポチェによると、父は蟹を食べたことで、何らかの毒に中ったらしく、今後海産物を父に食べさせてはならない、とのことだった。また、今回は命の危険にまでは及ばないが今後その報いは避けられないのだそうだ。果たしてリンチェンドルジェ・リンポチェが言われた通り、入院中、父はインシュリンの打ちすぎで何度かショックを起こし、又、看護士が導尿管の交換や採血をする時に何度も失敗して初めてうまくいくといった有様だった。父はこんなに辛かった入院生活は始めてだと言っていた。父に殺生の罪を償う機会を与えてくれた上師の加持に本当に感謝します。退院後、父は寶吉祥宝石店でリンポチェに拝謁して上師の加持に感謝申し上げた。リンチェンドルジェ・リンポチェは、首に掛けておくことで加護を得られるという金剛のネックレスを父に与えた。その後、父は幾度も転びそうになったりしたことがあったが、不思議なことに本当に転んだことは無かった。父は、リンチェンドルジェ・リンポチェのお助けで危険を無事に乗り越えられた、といつも言っている。

今年の4月、家族の病気や仕事上の問題から、父はリンチェンドルジェ・リンポチェにご開示を願った。上師は慈悲に満ちた様子で、法会に参加するよう父に仰せになり、法会に参加した父も心の底から、リンチェンドルジェ・リンポチェの慈悲の心と身を捨てて衆生を済度せんとする姿勢に感じ入っていた。父はこの感動を親しい友人達と分かち合っていた。

7月には伯父が危篤に陥り、従姉と従兄が、リンチェンドルジェ・リンポチェにお助けを求めた。リンチェンドルジェ・リンポチェは、法会に参加することで初めて伯父に福報を積ませ苦痛を軽減させることができる、と彼らに開示された。2人の従姉妹がリンチェンドルジェ・リンポチェのご指示に従って法会に参加すると、伯父は数々の医療器具の管に繋がれていた状態から、それらが不要になり退院することが出来た。最期は家で安らかに逝去したのだった。2人の従姉妹は11月に皈依した。これらの事全てはリンチェンドルジェ・リンポチェのお助けのお陰だと思い、本当に感謝申し上げている。

10月、父は右膝の人工関節を交換する必要があった。手術前、この出来の悪い弟子私は厚かましくもまた、リンチェンドルジェ・リンポチェに加持をお願いしに行った。リンチェンドルジェ・リンポチェは相変わらず慈悲深く真言を唱え加持を父に施してくださった。この手術では父は以前のように痛み苦しむことも無く、傷口もあっという間に元通りに戻った。前の時のように、股関節の交換後、足が腫上がって靴も履けないということには全くならなかった。父よりも前に手術を受けた患者がまだ痛み止めや輸血を受ける必要があるのに、なんで80歳の糖尿病患者の父がこのような回復を見せたのか、医師でさえ不思議だと言っていた程だ。本当にこれらの事は全てリンチェンドルジェ・リンポチェのご加護のお陰である。

2006年11月に、私と夫、姑と義理の姉は皆上師の下に皈依した。2007年と2008年には2人の子供達もそれぞれ皈依した。それ以来、上師のお慈悲と加持の下で私達家族は平安な日々を過ごしている。本当に上師には感謝の念が絶えません。上師がいなければ、私達は暗夜の大海原で進むべき道も判らずに、波に任せて漂っていたことでしょう。時に自分の事だけにしか考えが及ばない弟子の為に心を砕き、教え導いて下さる上師に感謝致します。私達は、今生において上師に皈依するという機縁に恵まれました。自らを省みて行いを改めるよう努力し、上師のお教えに背く事の無いようにしたいと願って止みません。

寶吉祥仏法センター 弟子 龍如蘭

2009 年 03 月 10 日 更新