744:上師の恩徳へ感謝
尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが父母のように私と家族に対してくれたことを感恩した。覚えていることとして、子供が小さい時、右手に熱湯が当たった。私は焦って、服を上に向けて脱がそうとして皮膚をめくりあげてしまった。子供は痛みで倒れそうになった。その時、子供はやっと11個月で歩き始めて間もない頃だった。因縁があって、リンチェンドルジェ・リンポチェに出会い、リンチェンドルジェ・リンポチェが子供に息を吹きかけた。当時、私は一吹きの因縁が何なのかわからなかった。その後、リンチェンドルジェ・リンポチェに長年着き、リンチェンドルジェ・リンポチェが命を以って衆生を利益し、済度するのを見た。リンチェンドルジェ・リンポチェがひと吹きするのを見た後、多くのことが変化した。これはリンチェンドルジェ・リンポチェの殊勝な教法であり、大威德能力だから出来るのであり、どの修行者でもこのように衆生を利益することを出来るわけではない。
リンチェンドルジェ・リンポチェは嘗て、仏を学ぶのに先ず大切なのは、供養、大供養をすることであると開示したことがある。私と妻はそのような開示を聞いた後、家に帰って考えた。リンチェンドルジェ・リンポチェにこんなにも長い年月、多くの助けを受けてきた。お陰で家は何事も無く平安だった。そして、我が家で最も珍貴な物は家物件なので、リンチェンドルジェ・リンポチェに供養しようと考えた。妻と相談し、行動した。けれどもリンチェンドルジェ・リンポチェは私らが跪いているのを一目見て、慈悲深く言った。「あなた方の子供はまだ小さいのだから、このままにしておきなさい。リンチェンドルジェ・リンポチェは受け取りました」。こんなにも長年、リンチェンドルジェ・リンポチェはいつも弟子を思い、そこには娘も含まれている。リンチェンドルジェ・リンポチェは娘を見た時、すぐに彼女を歯医者に連れて行くように言った。リンチェンドルジェ・リンポチェはいつでも弟子たちを自分の子供のように守り、弟子たちは真に細やかな心配りを受け取る。リンチェンドルジェ・リンポチェは弟子たちに輪廻を断つ法門を教え、それはつまり弟子たちが以後因縁に拠って輪廻の苦を離脱するためである。
ここで、妻から補充説明をした。夫と土地の権利書以ってリンチェンドルジェ・リンポチェに供養した時、私ら夫妻は普通の会社員であり、二人の子供は幼稚園と小学校に上がったばかりだった。私らは初め、最も珍貴な物をリンチェンドルジェ・リンポチェに供養しようと考えた。そしてそれは家物件であった。リンチェンドルジェ・リンポチェの前で跪いた時、リンチェンドルジェ・リンポチェは私ら二人を見て言った。「その必要はない。あなた方は持ち帰りなさい。あなた方の子供はまだ小さい」。そして、私らは権利書を持ち帰り、リンチェンドルジェ・リンポチェは受け取らなかった。けれども当時、寶吉祥仏法センターが旧道場から新道場に移転した時、兄弟子はリンチェンドルジェ・リンポチェに代わって部屋を掃除した。その時、リンチェンドルジェ・リンポチェが寝る布団マットはバネが飛び出しているのを見つけた。事実、リンチェンドルジェ・リンポチェは金を持っていない。けれどもすべての弟子はリンチェンドルジェ・リンポチェに供養したいと思っているが、リンチェンドルジェ・リンポチェは受け取らない。皈依して長い弟子は皆この事を知っている。
皆と分かち合うのは、リンチェンドルジェ・リンポチェがこれまでずっと自己を省みることなく、すべてが衆生すべてのために考えているからである。続いて妻は言った。多くの人は知らないが、ここには60名の供養を禁じられている弟子たちがいる。皆は計算したことがあるだろうか?仮に、一回の法会に1000元供養すると、毎月5000元になり、1年だと6万になると思う。60名が供養できないと、1年では360万元になる。リンチェンドルジェ・リンポチェはこのようなお金を押し返している。他にリンチェンドルジェ・リンポチェに巨額の供養を捧げる人たちも多くいる。けれどもリンチェンドルジェ・リンポチェは受け取らない。皆は、供養は簡単だと思ってはいけない。徳を備えた上師が我々に供養させてくださることは、それはそれは得難い機会なのだ。
皆の近くにはこんなにも得難い徳を備えた金剛上師がいる。それをしっかりと理解し、大切に想うべきである。私は長年、リンチェンドルジェ・リンポチェの傍で法務の仕事をしており、よく共に出国して各地へ行く。リンチェンドルジェ・リンポチェは教派内で、尊勝なる直貢チェツァン法王に対し不満なく後悔なく尽くしている事を皆は知っている。仏を学ぶ過程に於いて、誰もがこのような徳を備えた金剛上師に出会えるとは限らない。弟子として、更に一層上師を守る。彼は皆が硬い共同の願いを持ち、リンチェンドルジェ・リンポチェに殊勝な教法を累世に於いて永遠に伝え続け、更に多くの衆生を利益していただけるように呼びかけた。皆もリンチェンドルジェ・リンポチェにしっかりと着いていき、リンチェンドルジェ・リンポチェの導きの下、リンチェンドルジェ・リンポチェの教法を弘め、更に多くの有情衆生はリンチェンドルジェ・リンポチェの助けを得られる。最後に、リンチェンドルジェ・リンポチェに再度感恩し、更に累世に感恩した。もしも上師がいなかったなら、今世に生まれ出たことは無駄になるところだった。
皈依弟子 第七組 方國安、第五組 田淑君 謹んで書き上げます
2014年11月9日
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2019 年 01 月 15 日 更新