294:上師リンチェンドルジェ・リンポチェの御恩に感謝申し上げます
尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、かつてこの様に説かれたことがありました。「仏法を学べるのは累世の因縁である。一生一世の事では決してない。仏と縁があるのでなければ、今日、寶吉祥のこの道場で共に修行をすることは絶対にありえないことである。」私はこの言葉に深く感動させられ、仏法を学んだ経緯と上師への感謝を綴る為に、筆を執りました。
皈依した年を思い返せば、母を失った悲しみに明け暮れ、暫くの間、その悲嘆を消し去ることはできませんでした。他界した母の為に祈りたいと思いましたが、どうしたらよいのか分かりませんでした。ちょうどある友人の紹介で、私は、上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見を請うことができました。上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、非常に慈悲深く、その場で日曜日の法会への参加をお許し下さり、母の済度を願って下さいました。これは、上師の慈悲と衆生利益の本願を私が初めて感じた出来事でした。
法会のその日、私は敬虔な気持ちで参加しました。仏法を聴き終わった時、上師は高座の上で、「済度すると約束した衆生は全て済度された」と語られました。この時、私は再び、上師は言葉にしたら約束を守る、言った事は必ずやり遂げる大修行者であると深く感動致しました。
皈依の前、皮膚に炎症を起こし、薬をたくさん飲んでも長い間治らない時期がありました。皈依後に参加した日曜日の法会で、上師は、「身体のちょっとした痛みは何でもない。真面目に法会に参加しているだけで、すぐによくなる」と説かれました。暫くしたら本当によくなり、再度、リンチェンドルジェ・リンポチェの慈悲による加持の力がいかほど偉大で殊勝であるかを感じざるを得ませんでした!
皈依前、仏法を学ぶということは、心の拠り所を求め、精神を慰めるものであったので、仏法を学んでいると歓喜に満ち、心も自由自在でした。しかし皈依後は、リンチェンドルジェ・リンポチェの慇懃な教えによって、ついに、仏法を学ぶことが勇者の行為であり、衆生を利益する為の大きな智慧であることを忽然と悟らされました。仏法を学ぶ目的は衆生を利益し、生死輪廻から解脱することにあるので、仏法を行住坐臥の生活全てに着実に実践しなければならないのです。日常生活から実証実習を行い、どんな時もどんな場所においても自己反省し、衆生利益を出発点として、徹底的に、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六度波羅密、及び、慈悲喜捨の四無量心を実践しなければならないのです。
尊貴なる金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェのお陰で、私は仏法を学ぶ道において因果輪廻、生死輪廻からの解脱、諸法無常、及び、衆生利益に対する深い認識と理解を得ることができました。今後も、上師の指導の下で、どんな時もどんな場所においても自己反省をし、懸命に精進できるよう祈り、並びに、上師の仏法事業が円満に興盛し、多くの生きとし生けるものが利益されることを深く願っております。
弟子 黃奇萬 合掌 2008.12.20.
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2014 年 12 月 21 日 更新