お知らせ

2013年6月3日、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは三恩根本上師 尊勝なる直貢チェツァン法王ご指示の下、台湾大学総合体育館で「チベット仏教直貢噶舉派祖師 ジッテン・サムゴン796年記念大法会」を主法なさいました。チベット曆の4月25日は祖師 ジッテン・サムゴンが実際に涅槃なさった日であり、祖師 ジッテン・サムゴンがご指定になった記念日でもあります。今年の大法会は、正にこの殊勝な記念日に開催され、しかも尊勝なる直貢チェツァン法王のご確認とご同意を経たものです。祖師がご指定になった記念日における記念大法会主催は、祖師 ジッテン・サムゴンの殊勝な成就に敬意を払うばかりでなく、直貢噶舉派の清淨な法脈伝承を弘揚するものであり、上師に対する金剛乗弟子の恭敬と感恩を表すものなのです。

2010年6月6日、尊勝なる直貢チェツァン法王は台北で「チベット仏教直貢噶舉派祖師 ジッテン・サムゴン793年記念大法会」を主法なさいました。リンチェンドルジェ・リンポチェは、この記念大法会の台湾における伝承と伝統をつなごうと、尊勝なる直貢チェツァン法王のお許しとご指示を受け、2011年より三年連続、台湾でこの殊勝なる記念大法会を主法なさっておられます。

今回の法会は、通常の勤務日である月曜日に行われ、ポスターやメディアでも全く宣伝しませんでした。にもかかわらず、直貢噶舉のケンポス僧お一人、直貢噶舉のラマ僧お三人、150名の顕教出家衆、米国、フランス、日本、香港、フィリピンからの来賓、及び米国、中国、台湾の弟子と信衆など5,300人もが参加しました。顕密四衆が打ち揃って、この度の殊勝なる記念大法会に参加したのです。内政部部長、蒙藏(モンゴル・チベット)委員会委員長からは、法会の円満を祝福する「円満成功」、「吉祥円満」と書かれた額が贈られました。

大法会の入場料、マンダラを捧げることには例年同様、一切の費用を徴収しません。マンダラを捧げて法を願う代表は、入場時にそれぞれが自分で引いたクジで選ばれた5人です。しかも、法会の清淨を保つため、会場ではチャリティ販売等の商業行為は一切許されません。法会の経費は全て、尊き金剛上師 リンチェンドルジェ・リンポチェの監督と指導の下、「中華民国寶吉祥佛教文化交流協会」会員が共同で護持したもので、外部に対して寄付を募ったりせず、外部からの寄付の申し出も一切お断りしています。法会の円満後、会計師、銀行の専門スタッフ、弁護士立会いの下、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは信衆からの供養金301万元余りを内政部社会司に公益/慈善と社会福祉に用いるよう寄付なさいました。

每年の記念大法会は、リンチェンドルジェ・リンポチェが尊勝なる直貢チェツァン法王のお許しを受け主催なさっています。これは、この法会が、歴代伝承上師、及び 直貢チェツァン法王の加持と保護を受けていることを表わしており、記念大法会は毎年必ず円満に終了しています。今年の大法会も、これまで同様、祖師 ジッテン・サムゴン、歷代伝承上師、尊勝なる直貢チェツァン法王、阿奇護法の加持と庇護を受け、円満かつ成功の内に終了し、法会に参加した顕密四衆は、法喜で満たされました。

法会の開始前、会場では、尊勝なる直貢チェツァン法王が2011年 リンチェンドルジェ・リンポチェ主法の「祖師 ジッテン・サムゴン794年記念大法会」のために録画くださった貴重な開示のビデオが放映されました。その中で、直貢チェツァン法王は直貢噶舉の歴代伝承上師とその殊勝なる伝承の歴史についてご紹介くださり、上師に対する弟子の信仰と忠誠、上師相応法に対する修行の重要性を強調し、上師と伝承に対する リンチェンドルジェ・リンポチェのたくさんの業績を挙げられ、直貢噶舉の伝承に対する実際の行動による非常に大きな貢献を、讃えられました。同時に、 直貢チェツァン法王が2007年に リンチェンドルジェ・リンポチェを従え標高4,500mのネパールのラチ雪山で3ヶ月閉関なさり、閉関の円満後、 リンチェンドルジェ・リンポチェを率いて3日間火供を修持した際のビデオ放映も行われました。ビデオ中では、閉関が円満となり火供を修持している際、リンチェンドルジェ・リンポチェは泥まみれの地面をものともせず 直貢チェツァン法王に対して大礼拜を行い、上師の一切の恩徳に感謝し、閉関のすべての功徳を 直貢チェツァン法王に回向なさっておいででした。尊勝なる直貢チェツァン法王が「師弟が永遠に一緒であれば、佛法の大道において、より多くの衆生を利益することができる」と開示なさるように、そのご様子からは、平坦な草原であろうと、険峻な山道であろうと、リンチェンドルジェ・リンポチェはいつでも 直貢チェツァン法王の歩みにぴったりと従っておられることがうかがい知れるのです。

2013年2月25日、リンチェンドルジェ・リンポチェはインド・ヂャンチュウブリン寺で、尊勝なる直貢チェツァン法王のために主催した「長寿献曼達(マンダラを捧げる)法会」において、 直貢チェツァン法王に貴重なラピスラズリ缽を供養なさいました。この缽は重さ35kgのラピスラズリ原石から作ったもので、非凡な価值を備えるものです。リンチェンドルジェ・リンポチェは缽の中に黄金、真珠、紅珊瑚等の貴重な宝石をいっぱいに詰め、尊勝なる直貢チェツァン法王に供養なさいました。阿彌陀佛、長寿佛、釋迦牟尼佛が捧げ持っておられるのが、この青い缽です。尊勝なる直貢チェツァン法王は出家人であられます。缽は出家人にとっては非常に重要で、缽の存在は佛法上の資糧の存在を示しています。この缽は佛法の伝承においては深遠な意義があり、 直貢チェツァン法王の御身の上にあらゆる佛法が伝承され、佛法の伝承が永遠であることを象徴しているのです。そのため、今大法会の開始前には、 リンチェンドルジェ・リンポチェがこの貴重なラピスラズリ缽を捧げ持ち、 直貢チェツァン法王に供養するご様子、及びこの缽の貴重で非凡な姿をビデオで克明に描き出しました。これらビデオからは、 直貢チェツァン法王に対するリンチェンドルジェ・リンポチェの完全なる虔誠と恭敬及び供養、また尊勝なる直貢チェツァン法王とその壇城根本弟子であられる リンチェンドルジェ・リンポチェとの間の緊密な伝承関係をはっきりと見て取ることができます。

午前10時、経幡、宝傘、楽器、薰香爐、八供女の先導に続き、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは法会の会場に進まれました。居並ぶ参会者は恭敬に合掌し、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが法座に上られのを恭しく迎えました。リンチェンドルジェ・リンポチェは修法に先立ち、参会者を率いて皈依祈請文を念じ、七支供養の儀軌を修持するよう出家弟子にご指示なさいました。リンチェンドルジェ・リンポチェは、修法に先立ち、「学佛には皈依することが必要で、必ず上師の教導がなければならない。上師への供養は福報累積の最速の方法で、そうして初めて学佛を続ける資糧と福報が得られるのである」と貴重な佛法の開示をくださいました。リンチェンドルジェ・リンポチェは「平日にも関わらず、勤めを休み、法会に参加しているのも一種の供養であり、法会の縁起を促成するものでもある。しばし全てを忘れて、恭敬かつ清淨な心で、衆生を代表し法会に参加するように」と参会者を賞賛し、励ましてくださいました。

リンチェンドルジェ・リンポチェは直貢噶舉の清淨で殊勝なる伝承について「怙主 ジッテン・サムゴンから今日まで八百三十年余りになる伝承と、歴代三十七世にわたる法王、法脈はいまだかつて途切れたことがないため、直貢噶舉は加持力が特別に強い。現法王は第三十七世の尊勝なる直貢チェツァン法王であらせられる。直貢噶舉は実修と閉関を非常に重視する教派である」とご紹介くださいました。さらに、顕密の関係と密法の殊勝なるを開示くださり、「祖師 ジッテン・サムゴンがご苦労の末に弘揚くださった佛法が続くよう、記念大法会を主催するのである。そして、法会ではみなのために種をまく。こうすれば、将来菩提心を発したなら、上師と佛菩薩の加持をいつでも受けられるだろう」と仰せになりました。

リンチェンドルジェ・リンポチェは今年の記念大法会で、殊勝なる上師供養法及び灯供儀軌を修持くださり、みなを率いて経文法本を念じ、諸佛菩薩を讃えて供養なさいました。参会者は殊勝なる機会を得ることができ、五千人余りで声を揃えて法本呪文を持誦し、八供女が唱誦する献供歌を聞き、諸佛菩薩の広大無辺な加持を得ることができたのです。献曼達の儀軌においては、衆生に代わり諸佛菩薩と上師に供養申し上げます。薈供儀軌では、諸佛菩薩と共に受用する機会を得て、学佛の資糧と福報を素早く累積することができるのです。法会ではリンチェンドルジェ・リンポチェは六字大明咒を持誦くださり、六道輪迴で苦の中にある衆生を済度くださいました。持咒のお声は会場全体を震撼させ、その比類なき荘厳さは筆舌に尽くし難いものでした。

尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは今大法会の修法の過程で、修法時の各儀軌の真実の意義について、平易な言葉で分かりやすく、かつ詳細に開示くださり、佛法に対する参会者の誤解を取り除き、正しい佛法についての考えをお与えくださいました。リンチェンドルジェ・リンポチェは法会の最中、佛法と衆生に対して不恭敬な行為と挙措があるとして、信衆を何度もお叱りになり、糾されました。これは、金剛乗上師の佛法教導を遵守しようという厳格な教法を示しており、媚びへつらうような態度で、佛法の原本教法を歪めるようなものではないのです。参会者は、リンチェンドルジェ・リンポチェの殊勝なる開示と教導に感謝し、だれもが湧き上がる恭敬心を感じていました。また、佛法の荘厳さと殊勝さ、さらに至る所に存在する衆生への援助を深く理解することができました。

リンチェンドルジェ・リンポチェは修法が円満に終了した後「今日は多くの顕教、チベット仏教の出家衆、及び多くの信衆が共に法会に参加している。法会に参加できたのは、みなに福報と善根があったからだ。歓喜の心で法会に参加し、共に参会した人に感謝するように。隨喜の功徳は非常に大きなものなのだ」と開示くださいました。また「今後は肉食してはならない。一切の悪を断ち切り、一切の善を行わなければならない。今日の法会に参加したのだから、みな未来の一世では直貢噶舉の弟子となれるだろう」と仰せになり、「今後も修行の面で障害がなく円満であり、世間法も順調であることを願う」と、参会者を祝福くださいました。

尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが今日修められた法は、チベットでは通常丸一日必要ですが、 リンチェンドルジェ・リンポチェは、不可思議な大禅定力で、三時間余りで円満に修法なさり、見返りを求めず衆生をお助けくださいます。法会が円満に終了すると、参会者は恭敬して合掌し、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが法座から降りられるのを恭しく見送り、拍手で リンチェンドルジェ・リンポチェの修法に感謝しました。みなのため殊勝なる佛法を開示し、無辺無量の一切の有情衆生に利益し、直貢噶舉の清淨な法脈を弘揚し、直貢噶舉派の台湾における伝承と伝統を継続してくださったのです。

2010年尊勝なる直貢チェツァン法王が御自ら主法なさって以来、既に四年続けて、台湾では「チベット仏教直貢噶舉派祖師 ジッテン・サムゴン記念大法会」が開催されています。これは、直貢噶舉派の伝承と弘揚にとって深遠で重要な意義を持ち、法会の参加者、台湾というこの土地、世界の平和に対して、不可思議な加持力を備えているのです。

2013 年 06 月 25 日 更新