お知らせ

2012年10月21日、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは、宮城県石巻市観光協会からの丁寧な祈請に応じて、初めて石巻市において殊勝な「チベット仏教直貢噶舉派阿弥陀仏無遮大済度法会」を主催されました。この法会により尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは、東日本大震災及び津波によって苦しみを受けて亡くなった有情衆生を済度されました。この法会の参列者は、日本人の信者6人、台湾人の信者5人、日本人と台湾人の弟子113人の合計で124人でした。祖師ジッテン・サムゴン、歴代伝承上師、尊勝なる直貢チェツァン法王、直貢チョンツァン法王、及びアチ護法の加持と加護の下で、法会は清浄で円満に完成され、功徳が無辺の衆生に広く被って、法会に参列した衆生は法喜が満たされました。

この法会の縁起は、リンチェンドルジェ・リンポチェの日本弟子、信者、及び石巻市観光協会 後藤会長の丁寧な祈請によるもので、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが初めて東北地方で主催した大済度法会です。リンチェンドルジェ・リンポチェは衆生の求めに応じて、東日本大震災と津波による犠牲者を救済するための慈悲に承諾して、現地で苦しみを受けている広大な衆生へ無量無辺で有益な助けを与えただけではなく、直貢噶舉の法脈を京都から日本東北地方へ拡張させたことから、正に直貢噶舉の殊勝で盛大なものです。

法会の当日、日光があまねく照らして、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが搭乗した飛行機が着陸する頃、空にまたがる2本の虹が現れました。しかも尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが空港に着いた時、甘露妙雨が数分間も降っていました。さらには、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが会場に到着する前に、会場の上空には稀に見る大きな鳥が現れて、ひっきりなしに上空をまわり、大修行者の到来を迎えているようでした。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが会場に到着した後には、その鳥が飛び去り消え去り、きわめて不思議な光景をみることができました。このように様々な殊勝瑞相は、再々、大修行者の到来が現地の無数な衆生に利益することができることを明らかに示すものです。

法会が始まると同時に、参列する大衆が恭しく起立し合掌して、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが法座へ上がるのを恭しく迎えました。法音楽の中、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは経幡、薫香炉の先導及び宝傘の護送の下、八吉祥図が印刷された花弁を撒き散らされた白い絨毯のうえを歩かれて会場へご入場されました。リンチェンドルジェ・リンポチェは恭しく諸仏菩薩に頂礼して、そして尊勝な直貢チェツァン法王と直貢チョンツァン法王の如意宝法座にハタを捧げて、バター油灯を点灯して仏に供養した後、法席に上がりました。

法を修める前に、リンチェンドルジェ・リンポチェは参列した大衆に貴重な仏法の開示を与えました。それは、仏教と「阿弥陀仏大済度法」の殊勝さ、済度の意義及び今度の法会の因縁をご説明された後、参列者が慈悲の心とこれまでの過ちを改める心で法会に参加するように気づかせました。リンチェンドルジェ・リンポチェは慈悲に開示して、本日の法会に参加する日本人信者は多くはないが、あなた方が先の津波被害によってすべての苦難を受けた衆生とこの三十数年来この地方で食されてきた衆生か傷害された衆生を代表して、この法会に参加するという心構えを持つことにより、苦しみを受けている衆生もこの法会に出席する機会を得て、仏法の助けを得させることができる、と開示されました。

法を修める過程で、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは法を修める儀軌の内容と意味について事細かく分かりやすく開示されました。参列した大衆は皆、仏法及び尊きリンチェンドルジェ・リンポチェに比類がない恭敬の心を生起して、そして仏法は、衆生の求める助けをいつでも救ってくださることを深く理解しました。同時に、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェも法会に参列する大衆を率いて阿弥陀仏の心呪を長い間唱えられて、参列者に諸仏菩薩の広大で無辺の加持を得させて、そして薈供儀軌の中に、参列者に諸仏菩薩と共に受用して仏を学ぶ資糧と福報を累積する殊勝で得難い機会を与えました。

済度する儀軌を行う際、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは法会に参列する大衆に対して、済度したい衆生の名前を何度も唱えさせて、そして参列者が起立し壇城に三回辞儀をするように指示されました。参列者は皆、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが慈悲な大能力で衆生を済度したことを受領し、現場はきわめて厳かで荘厳でした。

法を修めている時、参列者全員が、地面が震動して”ごろごろ”という音を立てている瑞相を感じました。さらに、リンチェンドルジェ・リンポチェが米粒と花弁を撒き散らして、一切衆生を代表して諸仏菩薩を賛嘆して供養する時、不思議なことに撒き散らした米粒と花弁がすべて空中で高く留まって一時停止してから、ゆっくりと地面に落ちました。その様子はきわめて見事でした。まるで、米粒と花弁が空中高く留まっているかの如く見えました。この殊勝な瑞相は、十方の諸仏菩薩がこの賛嘆と供養を受けることを表して、大修行者の無量の修行成就を代表されたことによるものです。

▲ 米粒と花弁は空中に滞留して、そしてゆっくりと落ちます。

▲ リンチェンドルジェ・リンポチェはすでに手をおろしたが、しかし米粒は依然として空中に滞留していて落ちません。

法を円満に修めた後、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェはとくに求法者に対して感謝しました。それは苦しみを受けている衆生は、この縁があってこそ助けが得られたからです。そしてこの土地がすべて吉祥になるよう祈願されて、この法会の参列者に対して、これからは二度と衆生を傷つけないことと、仏法に対して正しく理解することを期待されました。そうすれば、仏法がこの土地でもっと多くの助けを必要する衆生を助けることができると開示されました。

法会が円満に終わった後、参列者は恭しく起立し合掌して、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェを恭しく見送り、リンチェンドルジェ・リンポチェに対して殊勝に法を修められたご恩に感謝しました。チベットでは「阿弥陀仏大済度法」を修めるために要する時間は丸1日を必要としますが、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは自身の累積した広大な功徳を以って法性の禅定境の中で、僅か3時間あまりで円満に修められました。リンチェンドルジェ・リンポチェは名聞利養のためではなくて無私に仏法を広めて大衆を度して、自身の密法修行の大成就を以って無数有情の衆生を利益しています。法会参列者は今回の法会の荘厳さと殊勝さを深く実体験して、皆は賛嘆してリンチェンドルジェ・リンポチェの恩に感謝しました。

法会が終わってから、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは特に開示して、大済度法を円満に修めた後に、日本では去年(2011年)311大津波が発生してから、今まで見つからなかった遭難船と遺体が発見されるだろうと予言されました。まさにリンチェンドルジェ・リンポチェが開示したように、法会の4日後の10月25日に、遭難地より非常に遠い場所で遭難した船舶と遺体が捜し出されたと、日本の新聞記事が伝え、予言が実証されました。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの不思議な大功徳力を以って、無数有情衆生を救度し、衆生の苦痛を消し去られたことに感謝いたします。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの広大で無辺の大成就で、この上なく強大な慈悲願力を以って、衆生の懇切な祈請に応じて、自身の修行の無量功徳で、虚空の中の無数な衆生に無量の清浄な法益をご獲得されたことに賛嘆します。

2012 年 10 月 29 日 更新