お知らせ

2009年10月4日午前8時30分、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは、台北アリーナに於いて、第五回主法の殊勝な「チベット仏教直貢噶舉派阿弥陀仏無遮大超度法会」を開催した。そこには台湾の弟子や信徒の他に、14名の顕教出家者、青海雲南からのチベット仏教直貢噶舉派、ニンマ教派のガムポ、ラマ等18名出家者、及びオーストラリア、日本、インド、フランス、フィリピン、カナダ等を含む信徒も参加し、合計一万三千人余りが集まった。

前日が伝統行事節である中秋節に当たり、更には台風が台湾に近づき、当日は朝から雨が激しく振っていたにもかかわらず一万三千人余りもの人々は風雨も恐れずに台北アリーナに赴いた。そして午前8:15前には入場し、殊勝な法会に参加した。法会開始前、会場では遠くインドから、この度の法会のために尊きチェ・ツァン法王の開示が録画で放映された。チェ・ツァン法王は、台湾は今年八月に非常に大きな水害に見舞われ、多くの人々が離散されたが、これは私たちに世の中のすべては無常であることを教えている。そして法王は皆が日ごろから無常を修得することで生活の中の様々な変化に対応していけると開示された。法王は、また弟子のリンチェンドルジェ・リンポチェを通じて、今回の水害の再建費用にして被災民の助けになるよう、新台湾ドル二百万元を台湾の内政部社会司に寄付された。チェ・ツァン法王は、また来年(2010年)6月6日に台湾で再び大法会を開くことを開示された。来年は直貢噶舉教派創立830年を記念する年であり、更にはこの度の台湾水害の一周年を記念して超度する法会でもある。これはチェ・ツァン法王が2002年桃園ドームでの万人大法会に継いで行われる台湾での大法会となる。

リンチェンドルジェ・リンポチェは、午前8:30に法座に昇り、点灯して仏を供養し、マンダを捧げる儀軌の後、リンチェンドルジェ・リンポチェは次のように開示された。本日未明の一時過ぎに地震があり、また二つの台風が台湾に向かおうとしている、このような天候に法会に参加することは非常に殊勝なことである。

阿弥陀仏は、釈迦牟尼仏が紹介した大願力の仏で、「阿弥陀」の意味は無量光、無量寿である。本日の修める法門はリンチェンドルジェ・リンポチェがチェ・ツァン法王から自ら授かったのである。直貢噶舉は830年の歴史があり、祖師ジッテン・サムゴンから三十六代チョン・ツァン法王、三十七代のチェ・ツァン法王まで、途切れることなく脈々と受け継がれてきた。祖師ジッテン・サムゴンは、直貢噶舉の法脈は清浄であり、歴代法王が衆生利益の心を持ち続けてきて、法脈は続くであろうと予言している。

本日の修める法門はチベット仏教で岩蔵法と称し、蓮師がチベットを離れる前に、多数の本尊法本を山の洞穴、水中に隠したり、またはダーキニー(Dakini)に渡して保管してもらったりした。阿弥陀仏超度法は、阿弥陀仏が自ら伝えた法であり、顕教と密法の部分を含む。多くの人は密法に対して好奇の目を向け、時に疑いの心を持つ。リンチェンドルジェ・リンポチェも元は多くの人と同じく顕教を学んだものの、壁にぶつかった。どうして経典で説いていることを自分はできないのだろうと思い、その後、ずっとチェ・ツァン法王に着いて密法を学び続けた。そして、顕教経典に記載されているのは単に釈迦牟尼仏の成仏の理論であって、経典で説いているのは修行の心の持ち方、定位、方向であることがわかった。チベットでは、密法を学ぶには先ず十年間の顕教の基礎を会得しなければならない。密法は、仏菩薩の願力を衆生に利益するために実行する方法なのである。

「リンポチェ」とは人の中の宝という意味で、衆生に利益する能力を備えることを意味する。リンポチェは転生した者もいるし、この世で修めることができて、法王によって確認された者もいる。例えば、リンチェンドルジェ・リンポチェなのである。リンポチェを務めることはとても苦労が多く、リンチェンドルジェ・リンポチェは、今日の大法会のためにも閉関し、昨晩十一時にやっと出関した。そして夜中の一時に地震で目が覚め、その後休むことなく朝の法会を主宰した。これは衆生がリンチェンドルジェ・リンポチェに今日の大法会を準備するよう、目覚めさせたのだろう。

金剛乗は、法会に参加する動機について拘っている。もしも、今日一万余人の心が同じく、衆生に利益することを念じるなら、その力は非常に大きく、すべての仏菩薩が感動して苦海にいる一切の衆生を助けることだろう。ここにいる皆の法会に参加した動機が何であれ、これほど多くの人が参加する法会は真に得がたい因縁であることを知るべきであり、すべての衆生が因縁によって仏法の助けを得ることができることを願うものである。最大の布施とは法布施と無畏施であり、経を読んで回向するのは法布施に及ばない。重要なのは経を読む者に菩提心があるかどうかであり、もしもすべての者が菩提心を起こしたならば、この法会には非常に大きな福報が積まれ、将来仏を学ぶ時の障害を押さえ込んだり、消したりすることができるのである。

もしもすべての念頭が自分のためのものであれば、それは世の中の福を頂いて、直ぐに使い切ってしまう。もしもすべての念頭が衆生のためのものであれば、それは仏法を修める福報をいただくことができ、永遠に使い終わることがない。末法時代に、全世界の災難は益々多くなるばかりで、衆生の業は重くなる。業が重くなると、私たちに仏を学ぶ気持ちを推し進める。

人生は短く何十年しかない、その時間をすべて欲望の追求に使い、欲しいものを手に入れてもその喜びは僅か数秒すら続かず、更に別の欲望を求め始める。欲望はすべて得られるものではない。だから一生が苦しみの中にあるのだ。但し、もしもあなたの求めるものが生死を解脱することであれば、仏はお喜びになり、きっとあなたを助けてくれる。仏の教えを聞き、法会に参加し、仏法を学ぶことは、真に仏と縁を結ぶ人である。仏と縁を結ぶと心配なことは何もなくなる。

仏を学ぶことで最も障害となるのは独りよがりであり、自分の考えである。2006年、法王はインドで一ヶ月間の灌頂と伝法を授けられた。法会の休息時間、リンチェンドルジェ・リンポチェ及び達隆噶舉法王(Taglung Shabdrung Rinpoche)等大リンポチェは法王室でお茶を飲んでいた。若い達隆噶舉法王(Taglung Shabdrung Rinpoche)がリンチェンドルジェ・リンポチェの傍に来て、英語でリンチェンドルジェ・リンポチェに質問した。「あなたはチベット言語がわからないのに、どうやって仏を学ぶのですか?」リンチェンドルジェ・リンポチェは彼にこう答えた。「法王がおっしゃったことを私は行うだけです。」事実はこのように短い会話であったが、そこには高度な秘訣がある。実は達隆噶舉法王(Taglung Shabdrung Rinpoche)は、リンチェンドルジェ・リンポチェはチベット言語がわからなくて、どうやって法本から仏法を学び取ることができるのかと尋ねているのである。そして リンチェンドルジェ・リンポチェの答えは、金剛乗弟子は上師に対して教えに基づいて行うことで、上師が一と言えば一を行い、二と言えば二を行う。仏を学ぶ態度は小学生と同じで、先生が言ったとおりにすることであると述べている。

修法は前行を含む。それは即ち動機である。正行は供養と密法を含み、特にポワ法がある。ポワ法は密教においてのみあるもので、それは阿弥陀仏が自ら伝えた超度法である。「ポワ」の意味は遷識、つまり人が死ぬとその神識を阿弥陀仏のところへ送り届けることである。皆が恭敬心、慈悲心で参加して欲しい、必ずや衆生や本人とって大きな助けとなるはずである。

続いて、リンチェンドルジェ・リンポチェは、阿弥陀仏大超度法を修め始め、そして開示した。修法の中には多くの供養儀軌がある。なぜなら多くの衆生は福報を得ることができずにいるため、衆生に代わって供養を行うことで彼らが早く福報を積むのを助けることを目的としている。

リンチェンドルジェ・リンポチェは、今朝7:15に台北アリーナに到着し、休息室内のスクリーンから場内の様子をご覧になった。ある者は早くに場内に入って椅子に座るとうたた寝をしていた。リンチェンドルジェ・リンポチェは、これらの人々は非常に疲れているにもかかわらず、それでもこの法会に参加した、それはとても喜ばしいことだと開示された。

リンチェンドルジェ・リンポチェは、皆に菜食を勧め、法会が終わった途端に肉を食べてはいけない、今日は法会に参加してせっかく功徳を積んだのにそれが無駄になってしまうと述べた。多くの人は密教を学ぶ者は肉食してもよいと思っているが、それは間違いである。直貢噶舉は、祖師ジッテン・サムゴンから菜食であり、更に800年余り前の青海チベットに菜食条件がなかった時でさえ、菜食にしている。チェ・ツァン法王は菜食であり、リンチェンドルジェ・リンポチェも菜食である。地球は多くの災難を抱えているが、それは殺業を原因としていて、各人の不幸も自分が嘗て殺生を行い、肉を食べていることから起こっている。現在、多くの医者が治療できない奇病もまた殺業を原因としている。

本日、大法会に参加したことは、皆の善根を表している。しかしながら、その善根も菜食をせず、仏を学ばなければ、それは非常に残念なことである。人生はあっという間に過ぎていく。仏を学ぶのは死ぬ前に病魔に苦しまず、良い死を迎えるためである。今、自分の死のために準備をすれば、死を迎えた時に苦しまずに済む。善も悪も相殺することはできないので、諸悪はせずに全ての善のことをすればよい。今日この法会に参加した善は小善ではなく、この後ずっと善の果報を積めば、あなたの悪果は成熟しないまま終わってしまう。

本日は青海、雲南から出家者が来ており、また顕教の出家者、加えて海外からも来ている。このような機会は非常に得がたく、また珍しいことである。今日の法会は本来チベットでは一日かかるものである。しかし、リンチェンドルジェ・リンポチェは皆が長く座り続けるのが辛いだろうと、それならば自分が苦労を背負って早く修法すればよいと、半日だけで修法が終わるようにした。皆で努力して善を行い、この地から災難が消えることを望む。

リンチェンドルジェ・リンポチェは、自ら大衆を連れて回向をした後、開示された。リンチェンドルジェ・リンポチェの根本上師 チェ・ツァン法王は、リンチェンドルジェ・リンポチェに、法王がこの度の大法会において内政部社会司に八八水害の再建費用として200万元の現金を寄付することを伝言した。そして、リンチェンドルジェ・リンポチェもさらに200万元の現金を寄付し、すべてをナムギャル・ガムポ(Khenpo Namgyal)に渡した。続いてナムギャル・ガムポ(Khenpo Namgyal)によって上述の二項の現金を寶吉祥仏教文化交流協会理事長に渡し、そして内政部代表、会計士、銀行代表、弁護士が見守る中、内政部社会司へ八八水害の再建費用として寄付された。

リンチェンドルジェ・リンポチェの根本上師 チェ・ツァン法王は、来年(2010年)6月6日に台湾に来て法会を開く。法会の会場は同じく台北アリーナである。2002年 法王がいらした時、寶吉祥仏法センターが、桃園に於いて 法王のために大法会を開いたが、来年、法王の来台はちょうど,直貢噶舉教派八百三十週年に当たるため、寶吉祥仏法センター及び台湾の各直貢噶舉センターでは共同で大法会を主宰する事になった。もしも、今日参加の方で参加したい人は、寶吉祥仏法センターまたは各直貢センターで申し込んでほしい。

最後に、リンチェンドルジェ・リンポチェは再び皆に菜食することを勧め、大衆はリンチェンドルジェ・リンポチェの慈悲によって拍手した。リンチェンドルジェ・リンポチェは大衆の拍手に返答しその場で感動の涙を流された。リンチェンドルジェ・リンポチェの慈悲摂受の下、多くの人が集う法会の会場は秩序が整然とし、静粛であった。リンチェンドルジェ・リンポチェが法座を下り、会場を離れるのを恭しく見送るている間、大衆は心から感恩を感じて途切れることなく拍手し、リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝を叫ぶ人もいて、会場は非常に感動的であった。

法会が円満に終了した後、リンチェンドルジェ・リンポチェは、現場の弟子たち及びすべての信衆がリンチェンドルジェ・リンポチェに供養してもらった供養金合計新台湾ドル423万元余りを内政部代表、公認会計士、銀行代表、弁護士が共に見守る中、八八水害への再建費用にと、内政部社会司にすべてを寄付した。

午後2:30、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは、台北寶吉祥仏法センターで弟子と共に直貢噶舉不共護法アチ度母の儀軌を修め、護法が阿弥陀仏無遮大超度法会が円満に終了したことを護持することに感謝した。

2009 年 10 月 13 日 更新