お知らせ

尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの恭請により、尊勝なる直貢チェツァン法王猊下を寶吉祥仏寺に恭迎し、「喜金剛法会」厳修、殊勝円満裡に成就

2025年1月16日より21日にかけて、寶吉祥仏寺の開山住持上師にして、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの恭請により、根本上師にまします尊勝なる直貢チェツァン法王猊下を、同寺に恭しく御迎え申し上げ、喜金剛法会を主法・厳修されました。六日間にわたり、リンチェンドルジェ・リンポチェは、チェツァン法王猊下に、殊勝なる喜金剛の修法儀軌をお導きになっていただくよう、密殿にお迎えしました。殊に、1月19日には、リンポチェの至誠なる祈請を受け、法王猊下が大殿において「喜金剛灌頂法会」を御自ら主法され、無上殊勝なる喜金剛灌頂が賜わりました。当法会には、アメリカ、インド、台湾各地より、顕密の出家衆および信者・弟子ら、総勢二千名が結集し、顕密四衆が具足。此度の法会は、台湾に於ける初の喜金剛灌頂法会にして、直貢噶舉の新たなる歴史の扉を厳かに開かれし瑞祥なり。

寶吉祥仏寺は、昨(2024)年11月12日に、開山住持上師である尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが自ら主法して開光されました。今回、特別に尊勝なる直貢チェツァン法王猊下をお迎えできたことは、非常に意義深いことでございます。まず第一に、直貢チェツァン法王猊下はリンポチェの根本上師であり、リンポチェは長年にわたり法王猊下の弟子であります。リンポチェは8年もの年月をかけてこの仏寺を建てられたわけですが、努力の末に開光が成し遂げられたことから、開光の成功後に法王猊下をお招きして、ご来臨・ご伝法・ご加持いただけたことは大変意味のあることと存じます。また第二に、寶吉祥仏寺はリンポチェより建てられたお寺ですが、リンポチェの法脈伝承は直貢噶舉に由来しています。法王猊下は直貢噶舉法脈の保持者であり、今回法王猊下をお迎えしたことは、法脈の継承という点で深い意味と象徴性を持っており、直貢噶舉の法脈がこの寶吉祥仏寺にしっかりと根付いていることを示しています。

法王猊下はかつて「寶吉祥仏寺は世界における喜金剛三大根本道場の一つであります」と御示されました。喜金剛は、噶舉派の大翻訳師・マルパ尊者が伝えられた極めて尊い法であり、特に在家修行者にも適した修行法とされております。直貢チェツァン法王猊下は、この法脈を継承し広めるべく、喜金剛の法を整理し、2007年には、リンチェンドルジェ・リンポチェを伴われ、ラプキ雪山において三ヶ月間の喜金剛閉関修行を自ら導修されました。この閉関において、極めて殊勝なる大成就を得られました。 かかる因縁により、寶吉祥仏寺は喜金剛を根本とする道場として建立され、また、同寺は喜金剛を本尊とする唯一の寺院でもあります。

1月19日の法会においては、法王猊下より次のようにご称賛を賜りました。「寶吉祥仏寺は、苗栗に位置し壮麗なる仏寺であり、これはリンポチェの発心と福報に他なりませんし、リンポチェがラプキ雪山にて行われた厳しい閉関修行の成果でもあります。リンポチェは常に深遠なる慈悲の心をもって広大なる衆生の利益に尽くしておられますが、寶吉祥仏寺の建立を成就されたことにより、弘法利生の重責を担われ、将来にわたり安定かつ良好な発展が約束されております。寶吉祥仏寺は世界中の直貢噶舉の伝承に大きな影響をもたらし、直貢噶舉の歴史に新たな章を開き、広く仏法を弘めて一切衆生を利益せんとするものであります」。当日は法王猊下より喜金剛身口意加持の灌頂を賜り、さらに法王猊下の御権限により、以後の大灌頂をリンポチェが授与し継続することが許されました。また、法王猊下は特別にナーローパ尊者およびマルパ尊者の手筆による貴重な法典をリンポチェに授与されました。リンポチェは法王猊下がまもなく三年の閉関に入られることを深く案じ、感恩の念を抱くとともに離れ難く感じつつ、慈悲心をもって衆生を救済し、法王猊下との深き法縁を結び続けておられます。このような殊勝なる喜金剛灌頂法会に参列の機会を得たことを衆生一同、深く感謝申し上げます。


2025 年 02 月 04 日 更新