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尊きリンチェンドルジェ・リンポチェによる寶吉祥仏寺での「直貢噶舉派 阿弥陀仏無遮大済度法会」が円満に修了

2025年9月14日、開山住持である尊きリンチェンドルジェ・リンポチェが、初めて寶吉祥仏寺にて、殊勝なる「直貢噶舉派 阿弥陀仏無遮大済度法会」を主法されました。これは、衆生を輪廻の苦しみから解き放ち救済するための儀式であり、無限の有情衆生、そして台湾の大地と世界のために祈りを捧げるものでした。

「阿弥陀仏大済度法」は、直貢噶舉の岩伝密法に属し、極めて清浄かつ殊勝な法要です。この法は、尊勝なる直貢チェツァン法王が、リンチェンドルジェ・リンポチェに対して特別に四密灌頂を単独で授与されたもので、極めて希少で深遠な法です。この「阿弥陀仏大済度法」を主法するには、以下のような厳格な条件が求められます:リンポチェの果位を有していること・顕教に対する深い理解と修学があること・「不共四加行」を完成していること・閉関にて阿弥陀仏の真言を100万遍以上円満に修し本尊と相応していること・大手印禅定離戯瑜伽を成就していること・亡者を浄土へと導く「ポワ法」の修行を成就していることと、このような修行と成就を備えた者のみが、「阿弥陀仏大済度法」の主法者として法会を導くことが許されます。また、「無遮」とは、法会において功徳主を設けず、金銭や地位によって功徳を量らないという意味です。縁があって法会に参加するすべての衆生が、平等に諸仏菩薩の加持と救済を受けることができるという意味です。

尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは、空性の慈悲と智慧を具え、天災・事故・戦争・疫病などにより苦しみ亡くなった衆生に深く哀れみを抱かれ、大悲の誓願を発されました。その誓願のもと、2005年より台湾において、毎年自ら主法を司り、2万人規模の「阿弥陀仏無遮大済度法会」を16年にわたり継続して厳修されました。2020年、新型コロナウイルス感染症の感染が深刻な状況下においても、法会は中止されることなく、変わらず開催されました。さらに、日本の信徒の切なる祈願に応え、2012年、2016年、2024年には日本を訪れ、東北地方の大震災と津波で命を落とした方々、そして約100年前に発生した北但馬地震の犠牲者、その他すべての有縁の亡者のために、大済度法会を厳修されました。

このように壮大な済度法会を16回以上も継続して開催できたのは、リンチェンドルジェ・リンポチェが仏法における「慈・悲・喜・捨」の精神を自ら体現されているからにほかなりません。諸仏菩薩や龍天護法までもが加護し、法会が順調に行われてきたのです。リンポチェは、約30年にわたる弘法の道において、常に苦しむ衆生を心にかけてこられました。衆生が最も困難で、最も痛み苦しむ時にこそ、リンポチェは私心なく我を捨て、極めて勇猛な大慈悲の心をもって、仏法を通して衆生を救済し続けておられます。

法会の中で、リンポチェは参会者に対し、次のように熱心に勧められました。「この生において密教の法会に参加できるという因縁と福徳を、心から大切にしてください。決意を固めて、徳ある上師に帰依し、菜食を実践し不殺生を守り、仏法を学び修行し、五戒・十善を修めましょう。そして、浄土へ往生することを願い、そのための福徳と因縁をしっかりと積んでいくことが大切です。」

修法の過程において、大地が震動し、会場には妙なる香りが立ち込めました。多くの人々は、全身に暖かい流れが巡るのを感じました。この現象は、リンポチェが本尊の修行が成し遂げ、諸仏菩薩が喜びとともに降臨し、加持を与えている証であることを示しています。修法が円満に終了した後、リンポチェと壇城は、まばゆい金光を放ちました。虚空に存在する一切の有情衆生は、上師の大慈悲によって、苦しみから解放され、安らぎと喜びを得ることができたのです。

関連リンク:
► 法会開示

2025 年 09 月 18 日 更新