海外弘法紀行・貴重映像シリーズ――阿難菩提樹下の大修行者
2018年10月29日、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは170数人の弟子を率い、舎衛城へ聖地巡礼に赴かれ、尊勝なるディクンチェツァン法王が舎衛城に建立した舎利塔の開光儀典に参加した。この塔は、釈迦様が舎衛城で大乗・金剛乗仏法を宣説されたことを記念する為のマンダラ建築である。2013年、尊勝なるディクンチェツァン法王は大舎衛城振興計画を始動させられた。リンチェンドルジェ・リンポチェは全力を尽くして護持し、寄付金の総額は200万ドル超に上っている。今や善縁が開花・結実し、荘厳な舎衛城舎利塔は円満に竣工され、盛大な開光儀典が催行された。
開光法会が円満に終了した後、リンポチェは弟子らを率い、阿難菩提樹の下にやってきた。
釈迦様はかつて祇園で25年間ご説法なさった。舎衛城の人々はとっくにこの菩提樹を仏陀替わりと見なしている。その周囲は柵が設けられている他、見張り番も配置されている。一般の人が菩提樹エリアに入ることはおろか、菩提樹の下で安坐して説法することはなおさら不可能だ。
尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは実修且つ証果された大修行者である。不可思議な功徳と智慧を具足して、威儀は自ずと顕現されたことから、衆生に心からの恭敬と歓喜を起させている。リンポチェが170数名の弟子を菩提樹エリアに連れて行った時、敷地の見張り番は恭敬の心が自然に現われたかのように自ら進んで柵の扉を開けてくれて、リンポチェが弟子らを連れてエリアの敷地内に入ったのを迎えた。全てはリンチェンドルジェ・リンポチェの修行による成就現量から現われた摂受力のお蔭である。
敷地内に入ってから、リンポチェは菩提樹の下に安坐し、弟子らに禅定と浄土往生の条件を開示され、並びに静座の方法をお教えになった。2,500年前に仏陀はここで仏法を宣説され、2,500年後にリンチェンドルジェ・リンポチェは仏陀の正法を伝承している。広大なる菩提願力を以て、仏法弘通して衆生利益している。仏陀の功徳事業と相容れて相応し、無二無別になったことから、自ずと龍天護法に支えられて、ここで説法することができるようになった。リンポチェが開示された法音は宣流され、清浄且つ荘厳である。衆らはまるで仏陀浄土にいるかのようだ。
リンポチェは途絶えることなく、正信仏法の弘通に励み、時々刻々弟子らに仏道修行する為の資糧と福報を蓄積させている。弟子らはリンポチェの功徳大海のお蔭を蒙り、この殊勝な因縁を得た。上師の足跡に従って、仏陀聖跡に親しみ、此の地に端座して上師の開示を静聴している。至る所に上師の慈悲と智慧が存在するのを実感している。
リンポチェは弟子を率い、静座を行った後、あらゆる功徳を法界一切衆生に廻向した。その後、リンポチェは弟子を率い、『極楽浄土往生祈願文』を3回唱えられた。続きに、弟子らに菩提樹を3周り回れ、心の中で釈迦牟尼仏の名号を唱えよと指示された。全てが円満に終わってから、リンポチェは弟子を率い、祇樹給孤獨園を去った。
道中、違う国や違う言語を使った行者や信者らがリンポチェに手を合わせて敬意を現わしている。リンポチェも微笑んで合掌して返していた。大修行者の風範は自然と現われ、人に思わず讃歎させている。
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2022 年 03 月 07 日 更新