建設の順調を祈念し苗栗寶吉祥仏寺の予定地で尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは火供を修持なさり円満となった
尊勝なる直貢チェ・ツァン法王は、寶吉祥に属する寺院を創建し、直貢噶舉リンチェンドルジェ・リンポチェの清浄で殊勝なる法脈を伝承し、より多くの衆生に利益するよう、我々の金剛上師であられるリンチェンドルジェ・リンポチェにお申し付けになった!このため法王は御自ら2020年2月29日の、この吉祥なる日をお選びくださり、リンチェンドルジェ・リンポチェは寺のために定礎修法を行い、寶吉祥仏寺の建立が円満かつ順調となるよう祈願なされた。リンチェンドルジェ・リンポチェの弘法利生の法脈は堅若磐石で永遠に流伝し有情に饒益するだろう。
この殊勝なる吉祥日、苗栗地区の空は晴朗だった。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは14時15分に寺の建設予定地に到着された。寶吉祥の弟子の他、苗栗県の県長、龍昇村の村長など数人の来賓もこの殊勝なる法会に共に参加した。14:30、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは火供修法地において法座に上られ、3時間半もの間修法なさった。リンポチェは先ず出家衆に吉祥偈文、八聖吉祥祈禱文を念誦するよう指示され、続いて「開光儀軌」の修持を始められた。開光儀軌が円満となった後、リンポチェは出家弟子に、参会した来賓に開光儀軌修持の意義について説明するよう指示された。
その後、リンチェンドルジェ・リンポチェは「“王軌”大悲観世音修法補欠息法火供事業任運」を修持くださった。火供修法時には、二人の来賓と二人の弟子にリンポチェの手から直接供品をお渡しになり、衆生を代表して火供壇城中に投入し、諸仏菩薩を直接供養する機会をくださった。火供儀軌の間、リンポチェは出家衆に指示し六字大明咒を持誦させられた。
尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは火供の修法前に、自ら火供壇城に吉祥草を置かれた。
リンポチェが火供儀軌の修持を開始される前、辺りの気候は蒸し暑かったが、修持が始まると突然爽やかな涼風が吹き、参会者は心地よさを感じ、鳥達もあちらこちらでさえずり始めた。空を見上げると、火供の始め頃には空に黒雲がかかっていたが、修法が一段落する頃には日が射し始め、天空には龍の形をした祥雲が現れた。祥雲は太陽を取り囲み、力強く自在に動き回り、千変万化の様相を呈した。種々の瑞祥の象はすべて、広大な慈悲願力で寺を建立し無数の有情に利益なさろうとするリンポチェに、天地が感動して生じたものなのだ。
リンチェンドルジェ・リンポチェの修法に従い、火神が壇城中央に降臨したかのように、焔は変化に富んだ瑞相を絶えず現した。修法中、火供壇城の火勢は極めて猛烈で、焔は天を衝くように高く激しく燃え盛り、世間の火神と出世間の本尊がさまざまな龍天護法に権化され、無辺無際の衆生に加持利益されておられるかのようだった。法王は歓喜され「この火は龍頭のようだ。なんと吉祥なことか!」と開示くださった。リンチェンドルジェ・リンポチェは一心に衆生利益だけを思われるので諸仏菩薩の慈悲心と相印なされ、龍天護法が皆お越しになり讚歎護持くださったのだ!
法王は歓喜され「この火は龍頭のようだ。なんと吉祥なことか!」と開示くださった
火供修法が円満となった後、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは法座上で水晶の念珠により、すべての来賓、弟子、現場のスタッフを一人一人加持くださった。修法場所からいくらか遠いところにいた建築関係者も、非常に喜び走ってきてリンポチェの加持をお受け申し上げた。その後、リンポチェの指示により、主寺区の中心地点において、建設着工儀式としてショベルカーが鍬入れし寺の定礎とした。リンポチェの法脈がこの地で広弘永伝であることを象徴している。
リンポチェは法座を下りられ、来賓と親しく言葉を交わされ、参会者に恭送されながら18:00に寺院の建設予定地を後にされた。
2020 年 03 月 03 日 更新