2009年9月、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの珠玉の著作“快楽と痛苦”の中国語版が出版され、本書は、米国国会図書館、米国ハーバード大学燕京図書館、米国コロンビア大学東アジア図書館、米国コーネル大学図書館、米国ジョンズ・ホプスキンス大学図書館、米国マサチューセッツ工科大学図書館、米国カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館とイギリスのオックスフォード大学ボドリアン図書館に寄贈されている。深い慈悲心と菩提心に溢れるリンチェンドルジェ・リンポチェの一語一動には衆生を利益しないものはない。リンチェンドルジェ・リンポチェは、本書が人々にとり、煩悩を取り除く手助けとなり、日常生活の中の幸せと苦しみの本質を理解して大きな幸せを勝ち取れるよう願っている。
リンチェンドルジェ・リンポチェは、「快楽と痛苦」を書き始める前に、根本上師である尊きチェツァン法王に教示を請い、並びに、序文の執筆をお願いした。チェツァン法王は、リンチェンドルジェ・リンポチェの為に序文を書くことは加持であると、願いを聞き入れられた。なぜなら、チェツァン法王は本書を見て、これが「文字般若」であることを理解し、諸仏菩薩は本書が衆生を利益できることを認められたことを表しているからである。よって、皆さんが本書を読まれる時は、簡単な字句であっても大きな収穫を得ることだろう。それは、仏菩薩と伝承の加持を受け取る所以である。
本書において、リンチェンドルジェ・リンポチェは理解し難い仏教学の名称、奥深い理論を語らずに、生活の中で仏法を着実に応用した多くの経験と豊富な実例に基づき、読者に真の幸せと苦しみを生き生きと理解させる。リンチェンドルジェ・リンポチェは細心の注意を払って本書の文章内容を構成しただけでなく、表紙もまた自らデザインされ、非常に深い修行の境地と内的意味について示された。一冊240頁の內容は簡潔であるが深い内的意味が含まれている。本書がこの世に出て以来、大きな反響を呼び、利益を受けたのは弟子ばかりでない。多くの仏教徒および非仏教徒達も、本書の中から大修行者の智慧の甘露を汲み取り、更に健康な正しい心持ちによって生活の中に存在する幸せと苦しみに立ち向かうことができる。最近まで、この本はすでに15,000冊以上販売した。
本書の紹介は次の通り。
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◎ 作者: リンチェンドルジェ・リンポチェ ◎ サイズ: A5版(14.8x21cm) ◎ ページ数: 240 ◎ 印刷: モノクロ ◎ 製本: 並製本 ◎ ISBN: 978-986-85606-0-4 ◎ 出版日: 2009年9月 ◎ 出版社: 寶吉祥有限公司 ◎ 言語: 中国語 |
【作者の簡単な紹介】

作者の簡単な紹介
リンチェンドルジェ・リンポチェ
1985年37歳の時に広欽老和尚に謁見、その帰宅後、肉を見て吐き気を催し、その日から菜食となる。1986年、顕教の今能法師に皈依し顕教経典の精読を始め、真心からの懺悔や礼拝を行い、寺院や法会等の護持に尽力する。1988年、チベット仏教直貢噶舉(ディクン・カジュ)教派第37代チェツァン法王に皈依し、法王の根本弟子となる。1997年、台北において「寶吉祥仏法センター」を設立、定期的に「施身法」及び共修法会を主催し一切衆生を利益している。1999年、インド菩提寺で開催された坐床大典においてリンチェンドルジェ・リンポチェが直貢噶舉教派の唯一の在家漢人伝法上師であることがチェツァン法王より公認される。2007年、チェツァン法王に指名されたリンチェンドルジェ・リンポチェは、祖師・ミラレパ尊者が当年閉関修行した聖地─ネパール・ラーキ雪山にて3ヶ月の閉関修行を実施する。師弟二人が同じ時間、隣り合わせの二つの異なる部屋に分かれて閉関した事は、仏法事業において二人が切っても切れない密接な師弟関係にあることを示す。宗派の歴史では、リンチェンドルジェ・リンポチェは、法王に付いて閉関し、喜金剛(ヘーヴァジュラ;hevajra)本尊を円満に修めた初めてのリンポチェである。閉関を円満に終えた後、法王は、「寶金剛リンポチェ」という意味の殊勝なる法号「リンチェンドルジェ・リンポチェ」を恩賜した。
チベット史上初の漢人在家伝法上師・リンチェンドルジェ・リンポチェは、幼い頃、家庭では道教の儀軌を崇敬、修習していたが、18歳の時に父親が他界した時に、一切の道教の法は人生の生死という大事を解決できないことに気付き、真に生死を解脱し、苦を離れて楽を得る方法を捜し求め始める。そして終に、37歳の時、広欽老和尚に出会う。40歳でチェツァン法王に皈依した後、仏法修行に対する精進を続け、10回に渡る閉関を完全に成就し、全身全霊をかけて宗派を護持、実証実修の方法で果位を証得した。ここ10余年来、虚空中の済度を得られない衆生、不治の病で苦しんでいる人、人生の悩みの為に心を病んでいる人はもとより、リンチェンドルジェ・リンポチェによって救済された衆生は数え切れない程にのぼる。リンチェンドルジェ・リンポチェは絶えることなく、自身の修行過程と正法で、全ての弟子、信者を教え導いている。リンチェンドルジェ・リンポチェは今生一世で凡夫身をもって果位を修得した。ただ自分が決心を下すだけで、何れの者も絶対に成し遂げられる。更に重要なことは、現代社会において如何に仏法を日常生活に融け込ませるかを私達に教え、在家修行でも複雑な商業社会に自分の心を惑わせないよう導く事である。
【法王による推薦の序】

台北直貢噶舉教派の弟子・寶吉祥仏法センターの創始者・リンチェンドルジェ・リンポチェは、常に、直貢噶舉教派の伝承を敬虔な態度で護持し続けている。先頃、リンチェンドルジェ・リンポチェにより「快楽と痛苦」という本が出版された。本書は、仏法の精髄が描かれ、簡単な言葉で綴られているものの非常に要領を得、大衆的で分かり易い内容となっている。
また、本書では仏法的見解を通して、仏法の修業者が日常生活の中で遭遇する問題を解決しており、これらは必ずや読者を助け、利益することだろう。並びに、本書には「共通乗」と「不共通乗」での修行内容が含まれている。例えば、「共通」では、得難い有暇具足、生死の無常、業力の因果、輪迴の過失、及び大乗修行の慈悲と発菩提心の内容を含み、「不共」では、秘密金剛乗の上師に対する比類なき敬虔と敬愛、無二の大手印(マハームドラー)の読誦と観修、及び主に実修する法のほぼ全てが備わり、特に、自分の仏法修行における若干の体験も記されている。
本書の意義は、弟子達が現実生活の中で遭遇する問題を解決し、人々が現実生活の中で如何に修行や生活に向き合うかを仏法を用いて導くことにある。
本書の出版によって読者の仏教事業における一切の逆縁障碍が取り除かれ、順風満帆に解脱への道を歩んで行かれることを祈願する。
聖地・チャンチュプリン寺にて
聖者ディクンバの名声をもって加持 貢秋滇增貢桑赤勒倫珠(直貢法王)
チベット暦土牛年 西暦2009年7月25日
【法王の御紹介】

直貢噶舉教派第三十七代 チェツァン法王
チベット仏教直貢噶舉教派の現任・第三十七代チェツァン法王は、嘗ての歴代の直貢教派上師・第23、25、27、29、32、34代法王として化身し、チベット仏教の四大宗派(ニンマ、カジュ、サキャ、ゲルク)の公認された四大法王の一人である。チェツァン法王は1946年、チベット暦の火犬年に、チベット・ラサの貴族チャロン家に生まれる。その日は、釈尊の鹿野苑における初転法輪の吉日でもあった。
1949年3歳の時、当時直貢噶舉派の摂政王チャラデンツンドドン・リンポチェは、吉祥天女の神託に基づき、正式に法王の転生を認定した。これは、法王の七度目の転生であった。文化大革命等の時代の変遷を経て、法王は依然として慈悲、智慧、及び忍辱をもって無事に辛苦の時代を乗り越える。1987年、法王は正式に世界各国での説法を開始し、並びに、僧侶を教育し直貢噶舉教派の伝承する法脈が永続することを願って、インドのチャンチュプリン寺に直貢噶舉学院と教育センターを建設した。
法王は2003年、正式に四大宗派の中で唯一のデジタル所蔵仏教図書館「ソンツェン図書館」を設立し、現代科学技術によってチベット文化、歴代経典、及び釈尊時代の仏教の貴重な宝の保存をし、更に、世界にオンラインして、正信仏法を更に世に送り届ける。この様な伝承を通して、未来には、より多くの衆生に福をもたらす。
【作者の自己紹介】

リンチェンドルジェ・リンポチェ
私は、一般信者から今生一世で実修成就し、並びに私の根本上師である直貢噶舉教派・第三十七代チェツァン法王によって認定された漢人在家リンポチェである。
私は、物心付いた頃から仏法を学び始める迄に、非常に多くの世間の苦楽を経験致した。十数歳の時、父親が他界し、ホテルの厨房でアルバイトをしたこともある。また、事業では上り詰めた頂上から谷間に突き落とされ、1000万もの借金を抱え、御飯を食べるお金さえなかったこともあった。占い師は皆、「45歲までは生きられない」と言った。身体の脊椎がS型に曲がる痛み、顔の皮膚癌の病変等の経歴は、全て、私が在家修行者である故に、一般在家者の苦しみと幸せを深く体験できるものであった。
私自身の修行と生活体験から、世間の多くの方法と理論は皆、世間での種々の苦しみを真に解決できず、幸せを求め続ける欲望からも人を抜本的に離れさせることはできない事を理解した。
よって、私は、生活の中に着実に仏法を応用することを通し、多くの修行方法の中から、特にこの「快楽と痛苦」の法門を選び出した。なぜなら、これは人々が皆、一生の中で必ず経験するものだからである。私のこの浅はかな見解によって、苦しんでいる人がそこから脱け出し、幸せを求めて満足を知らない人、常に期待し、執着し、幸せの中に溺れている人が幸せの真の本質を正しく理解し体験することができるよう願っている。
【目次】
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推薦の序 |
第四章 |
心からスタート |
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作者の自己紹介 |
ポジティブな思考と心を育てる |
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第一章 |
快楽と痛苦 |
心は肉体に影響を及ぼす |
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苦しみのある人生 |
分別心 |
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苦しみはどこから来るのか? |
隋朝・煬帝の功労 |
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苦しみは無益? |
心の悪魔 |
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|
苦しみは有益? |
心のコントロール |
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不公平 |
心による対象の変化 |
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|
苦しみを受け入れる |
八風は蘇東坡を吹き飛ばせず? |
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|
私の業障は重いのか? |
平常心 |
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500回の五体投地 |
心の問題を探し出す |
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相手は自分よりも大切。 |
幸せは心中にあり |
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インドにおける閉関体験と悟り |
菩提心 |
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「私」への執着 |
柔軟、堅固な心 |
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自己中心的ではだめ |
仏法を学ぶ心 |
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衆生の為の代受苦 |
第五章 |
慈悲心のトレーニング |
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苦しみは考え出したもの |
慈悲心を育てる |
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得る事は幸せ? |
慈悲はトレーニングによって生まれる |
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幸せはよい物ではない |
慈悲の学習は味覚からスタート |
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幸せに対する反感 |
平等なる慈悲 |
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足るを知るは常なる幸せあり、足るを知らぬは常なる苦しみあり |
慈悲の力 |
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人を幸せにする |
第六章 |
仏弟子にあるべき正しい態度 |
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第二章 |
人身/人生 |
悪霊侵入 |
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人の身は得難し |
正しい禅定と座禅 |
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親子関係 |
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愛。別離 |
悪友から離れる |
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|
生死からの解脱 |
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肉体は偽物 |
四つの力 |
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苦しみと幸せを分けず |
衆生の果報、我が身での成熟を願う |
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幸せは追い求めなくともよい |
比類なき度胸 |
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|
ドンドン善を行う |
仏法を学ぶ始まり |
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|
与える事と耐える心 |
益師を探す |
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縁に沿う生活 |
上師の重要性 |
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人生は無常 |
加持 |
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死に向き合う |
布施と供養 |
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第三章 |
輪迴と因果 |
法会の重要性 |
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良い事には良い報い? |
仏法を学ぶ機会 |
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偽善者 |
富貴は修道難し? |
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弟の脳血管腫 |
幸せは仏法の現れ |
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自分だけが運が悪い? |
大きな幸せ |
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共生体 |
微笑する仏像 |
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最も苦しい事 |
衆生済度への執着 |
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感情の起伏の輪迴 |
時間を掌握して仏法を学ぶ |
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輪迴からの脱出 |
より良い死 |
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最終章 |
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仏からの啓示 |
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2010 年 01 月 08 日 更新
