2009年9月9日昼ごろ、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは、日本京都臨済宗妙心寺霊雲院住持則竹秀南老大師、臨済宗妙心寺本光寺岡島南圭住職、則竹老大師の台湾の弟子玄恕法師等の随行する貴賓一行を台北の寶吉祥仏法センターに迎えた。リンチェンドルジェ・リンポチェは、寶吉祥仏法センターの出家衆弟子に、道場の大門で則竹老大師および随行する貴賓を迎える事を指示された。リンチェンドルジェ・リンポチェはまず霊雲院の則竹老大師が寶吉祥仏法センターを訪ねることを歓迎して、居合わせた200名余りの寶吉祥仏法センターの弟子に、則竹老大師は霊雲院の住持で、霊雲院が京都でとても古くて重要な仏寺だと開示された。このたび、則竹老大師はわざわざ台湾南部の仏教団体の招聘に応じて、この前の水害のために台湾に来られた。遥か遠くの日本の法師さえこのように台湾に心を配っている、台湾にいる仏教徒の我々はなお更全力を尽くすべきだ。則竹老大師はもう70余りの高齢で、まだ自分の理念を堅持してこのように努力をされておられる、と賞賛された。
引き続いて則竹老大師は、ここに来られ、リンチェンドルジェ・リンポチェにお会いできてとても嬉しく思う。またこの様に盛大な歓迎会を催され感謝します、と言われた。さらにこの度は、主に昨日林口で921十周年及び88水害のために開催される法会に参加する事だが、最も重要なのは今日リンチェンドルジェ・リンポチェにお会い出来た事だ、と言われた。
則竹老大師は台灣の台南で生れた。だから今回台灣へ来られたのは故郷に戻るような親しみを感じる、と言われた。則竹老大師は、先程ビルの入り口で体温を測られたが、40度も有った。皆さんの熱情で体温が上がってしまったらしいとユーモラスに語られた。しかし、体温を測った係りは、やはりそのまま入れてくれた。 だから老大師は違法で入ってきたことになる。だが私はインフルエンザに罹っていないので,心配することはないと笑いながら語っていた。
リンチェンドルジェ・リンポチェは、体温を測るのは政府に協力するためで、ここは仏菩薩が住むところなので大丈夫だ、と申された。
則竹老大師はチベット仏教はとても素晴らしいと賛嘆された。
リンチェンドルジェ・リンポチェの開示。チベット仏教は顕教と密教の二部分に分かれる。通常、顕教は10年以上修行する。それから閉関修行をし、上師が修行がある程度に至った事を認めれば、始めて密法を伝授される。チベット仏教も華厳経、心経と金剛経を非常に重んじる。直貢噶舉教派の祖師ミラレパはかって達摩祖師と会い、共に禅を修める方法を研究した事があり、これは歴史に記載されている。リンチェンドルジェ・リンポチェ自身も顕教から学び始め、禅宗と浄土宗を専攻したが、当時、経典の内容はよく分かるが、教典の如く行うことが出来なかった。チェツァン法王に皈依して密法を学び、始めて顕教は理論と道理を説き、密法は仏法を用いる方法に重きを置く事が分かった。直貢噶舉が禅を修める方法は大手印で、大手印は顕教と密教の修法を含む。大手印は四階段に分かれ、各階段はまた三階層に分かれる。全部で12階層があるわけだが、最高の階層に至れば成仏する。ゆえに、禅宗、浄土宗と大手印の最後の結果は、すべて同様に成仏する事だ。
蓮師は密法をチベットに伝え、嘗て次の如く開示した事がある。末法時期に、衆生の業は特に重いので、より威厳があり、猛々しい方法を使わないと、愚劣な衆生を降伏させる事ができない。だから、密法が要る。密法は小乗、大乗と金剛乗を含める。大手印の法本には:何故禅宗の方法では成就が難しいのか?それは仏を学ぶには健康な体が要るし、我々の体は業報身で、善の業と悪の業が諸々体についている。善業であれ、悪業であれ、我々が成仏する事を妨げる。密法には特別な修行の方式があり、我々が業を一掃する事を助け、成仏の障害を取り除くので、より早く修行が出来る。リンチェンドルジェ・リンポチェは2007年に標高4500メートルのラチ雪山で閉関された。そこはミラレバ尊者の閉関修行の聖地でもあった。リンチェンドルジェ・リンポチェはある夜、急に呼吸することが出来なくなり、脈も止まり、死亡の過程を経験した。密法、上師、仏菩薩と護法の加持により、リンチェンドルジェ・リンポチェは生きかえって、続けて衆生に利益することが出来た。密法の殊勝と不思議な力に参列の貴賓は賞賛を惜しまなかった。
一時間に満たない対談で、則竹老大師は一心に聞いておられ、時々頭を下げて筆記をされておられた。話が要所に触れると、老大師は会心の笑みを浮かべ、或はリンチェンドルジェ・リンポチェに合掌して、恭しく敬意を表した。
リンチェンドルジェ・リンポチェは則竹老大師に体を大切にする事を願い、貴重なプーアル茶と贈り物を贈った。このプーアル茶はとても稀有で、健康を保つ事に対して、効用が極めて大きく、中国でも国宝扱いのお茶だ。
則竹老大師はリンチェンドルジェ・リンポチェの開示の後に、寶吉祥仏法センターの弟子達に「あなた達は非常に幸せだ!」と説いた。あなた達はリンチェンドルジェ・リンポチェが成仏する方法を、多く開示なされる事を望むべきだ、と。
リンチェンドルジェ・リンポチェは「三界一切為心造,心證真空成佛果」と開示なされた。そしてリンチェンドルジェ・リンポチェはその場で筆を揮ってこの14字を書き、この墨宝を自ら則竹老大師に贈った。則竹老大師は即座リンチェンドルジェ・リンポチェが贈った墨宝を高く掲げて皆に見せ、非常に喜んだ。則竹老大師もリンチェンドルジェ・リンポチェに贈り物のお返しを贈られた。リンチェンドルジェ・リンポチェは特に法座に登り、則竹老大師の為にアチ護法を修め、則竹老大師を守られた。
それから、則竹老大師はリンチェンドルジェ・リンポチェが京都の霊雲院を訪問する事をお誘いになられた。簡潔な面会は厳かと喜びの中で終わり、今回のチベット仏教と日本仏教の交流は円満に終わった。
2009 年 09 月 11 日 更新