尊き直貢噶舉第三十七任 チェツァン法王におかれては2008年5月6日に再び台湾を訪問されました。直貢噶舉は台湾の各弘法センターからはリンポチェ、ザンブ、ラマおよびその弟子が空港で出迎え、寶吉祥仏法センターではさらに リンチェンドルジェリンポチェの指示のもと、625人の弟子を空港に動員して、 法王を出迎えました。出迎えのスタッフは総計約700人に達するなど大規模なものとなりました。
今回の法王による台湾訪問は、主に寶吉祥仏法センター住持上師 リンチェンドルジェリンポチェの招請に応えてのもので、京都で日本で初めて成立した直貢噶舉教派の道場の主持開光大典に向かわれる途中のものです。。日本に向かわれる前、法王は台湾で一ヶ月近くの時間滞在さます。
尊き チェツァン法王は常に世界各地で仏法を広めておられますが、台湾のすべての直貢噶舉の弟子たちをいつも心にかけてくださり、またチベット伝統仏教の台湾における発展と衆生の福祉にも関心をいだいておられます。リンチェンドルジェリンポチェは特に5月18日に寶吉祥仏法センターの道場で台湾直貢噶舉の弟子による第三十七任 チェツァン法王歓迎茶話会」を主催し、直貢噶舉教派の各仏法センターのリンポチェ、ザンブ、ラマおよびその皈依弟子が集いました。そして、法王に祈りを捧げ、法王が今回の四川大地震およびミャンマーのサイクロンの災害で被災した民衆に祈りを捧げました。法王は慈悲で以って参会者を率い、六字大明呪と阿弥陀仏の心呪を唱え、また死者が早く阿弥陀浄土に生まれ変わり、まだ苦しみを脱していないものが早く救われ、救援物資が一日も早く被災地の民衆に届けられるよう祈りました。法界が終わった後、法王と直貢噶舉教派に仏法センターのリンポチェ、ザンブ、ラマおよびその弟子は差若いを催し、仏教の歴史と直貢噶舉教派の継承と発展、および過去の業務内容と未来の業務重点について話し合われました。これには、法本の統一と公的サイトでの名詞も含まれます。そして、台湾の各仏法センターにおいて、みなが相互に助け合い、仏法への振興を推進し、台湾の土地と衆生がこぞって仏法の助けを得ることができるようにせよと激励されました。法王はまた、直貢噶舉教派の公的サイトがすでに確立されており、中国語訳は寶吉祥仏法センターがその責を負い、台湾と中国大陸で是を見ることができるようにするよう指示を下しました。
リンチェンドルジェリンポチェは今回、特別に台湾のニュースメディアによる尊き チェツァン法王に対する取材をアレンジしました。法王と リンチェンドルジェリンポチェは5月11日に中華テレビの番組「点灯」のインタビューを受けました。番組のなかでは、法王の打ちたてた「松賛図書館」が紹介されたほか、 法王のチベット文化と歴史の伝承、および仏法の原則に対する重視でも報道がありました。法王は目下、敦煌史料を活用することで、チベットの歴史に関する典籍を著述しておられます。
このほかに、番組ではチベット伝統仏教の上師と弟子の親密な関係および魂の交流についても言及されました。特に 法王がなぜ漢人の リンチェンドルジェリンポチェを認めたのか。リンチェンドルジェリンポチェは法王の根本の弟子として、いかにに全力を尽くし、無私の精神で完全な敬意と強い意志を以って法王の教えといいつけを実践、護持したか。 師徒の二つの心がいかにに緊密に結びつき、仏法を広め衆生の利益を図ることに全身全霊を傾けるようになったのか、などがプログラムの中でも取り上げられました。リンチェンドルジェリンポチェが初めて法王に会ったとき、法王は本人の使用していた数珠をリンポチェに握らせて呪文を唱えました。そのとき、リンポチェは熱流が心に流れてくるように感じ、その後リンチェンドルジェリンポチェは法王から授かった金剛薩埵の百字明咒語を知りました。番組では、日本の京都でまもなく落成する直貢噶舉の道場について、法王が5月29日に自ら開幕式典に臨むことにも話題が及びました。
日本の京都でまもなく落成する直貢噶舉道場は、、初めて日本で建立される正統チベット伝統仏教の仏法センターです。センターの成立は本来ならば不可能に近い任務でした。しかし、台湾寶吉祥仏法センターの住持上師 リンチェンドルジェリンポチェが2001年の蛇年の大法会に際して 法王および教派のすべてのリンポチェの前で、直貢噶舉教派の旗幟を世界になたなびかせ、ディクンの法脈を永続的にこの世に残すと公開の誓いを立てました。このため,リンチェンドルジェリンポチェは チェツァン法王と歴代の祖師への強烈な信仰心と大悲願力を以って、長年にわたって方法の指導のもと、終に円満に日本道場建立の目標を達成しました。リンチェンドルジェは チェツァン法王を日本にお招きして京都道場で行われる5月29日の開光大典を執り行い、直貢噶舉の旗幟がすでに日本でもはためいていることの内外に示します。直貢噶舉の法脈の伝承はこれによってさらに長らえることとなりますが、チェツァン法王の出席と大典の主催は直貢噶舉教派にとっての一大事であるばかりでなく,チベット伝統仏教の歴史にとっても一大事です。《写真》
2008 年 05 月 20 日 更新