648:After One Year(一年後)
尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ、尊勝なる直貢チェツァン法王、アキ仏母、諸仏菩薩に頂礼致します。皆様、こんにちは。私は第七組の夏沂汾です。 (妻は第八組の胡筱貞で、娘は第一組の夏泰です。)
私は、2012年9月27日に、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに皈依しました。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに救われた過程において、恐らく人の目からは通常の事に見えるかもしれないが、私にとっては貴重で特別な事が沢山発生しました。また、皈依したばかりの弟子である私は、理解できない事が沢山あり、過ちを犯すことを心配していましたが、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの説法を聴聞した後、自分には責任を必ず負わなければならない間違いがあったことを理解しました。
長年、ずっと仏法を学びたいと思っていましたが、仏法は完全無欠で、完璧、明瞭であると固く考えていましたので、至上の仏に学ぶだけでよいと思っていました。当然ながら、上師は経験を弟子達に伝えることができますが、最後はやはり自分で修行しなければならないです。私は、仏陀は、衆生は皆、自分で解脱の道を修行する必要があると言っていたのではないか?と自分勝手に考えていました。長い間、自分の皈依した上師達が、口で語っているほど実修していない事にずっと気付いていました。
妻や娘が尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの事跡についてどう話そうと、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェ御自らが上師に近づく機会を与えられ、上師のために陶器を焼かせてもらっても、私は依然として自分の考えに固執していました。慈悲深い尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、私に陶器の注文を与えられた時、いかなるプレッシャーも与えず、完全に私の思うままにさせ、最後に不完全な作品を注文書に基づき全て受け取ってくださいました。機会を作り続け、福徳を積ませて下さった上師の御恩に感謝します。
さらに、皈依する前に、両親の面倒をみて下さっていた上師に感謝を捧げます。当時、妻の話を聞かず、年輩の両親のために、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに祈らなかったことを懺悔します。そして、その時、前後に他界した両親を依然として加持して下さった尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝します。両親が他界してすぐに米国に到着した時、両親の身体は柔らかく緩んでいました。まるで「こっそりと」去っていったかのようでありました。私の兄弟達も悲しむことはありませんでした。両親が病苦から離れたので嬉しく思うこともありました。また、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは施身法の法会の時に両親を済度してくださいました(父親の出棺の日、ちょうど施身法の法会でありました)。法会後、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、仏法をまだ聴いていない衆生を天界に導き修行させる金色の瑞雲があると説かれました。ここで、再び尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝します。
私は、西洋の教育を受けており、客観的に物事を見ていました。さらに、自分の人生経験が加わり、世の中に恨みを持っている人でもあったので、変わるのが遅かったです。だが、土曜日、寶吉祥仏法センターにて尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見を求め、仏法の問題について尋ねた時、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、はっきり明瞭な言葉で、修行及び禅定には必ず上師が必要であり、しかも、私が修行したいと思う方式は出家者に適して、これによって出家したいと考えさせるようになると説かれました。。毎回、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見した後、心が非常に静まるのを感じ、座禅もしっかりできるし、すぐ寝込むようになりました。また、目覚めた後には、歓喜の感がありました。次の週、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに報告すると、上師は微笑まれ、喜びの表情をされました。
ある時、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見を求めた時、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、信者が多いので、私のために長く説法できないとおっしゃられました。そこで、私は皈依を願うと、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェはすぐに「よろしい!登録して来なさい」と言われました。その当時、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェも長い間、妻の供養を受けられていなかったのに、その後供養を許可されました。更に妻に「夫を連れてきた!」と告げられ、次の日の共修法会の中で皈依の法会を執り行われました。
私は世間の難問を簡単に言葉で解釈できないことを知っています。だが、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、衆生の状況に基づいて最も明瞭な説法をされます!私は、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに気軽に説法を求めることを望まず、問題は自分で解決し、本当に理解できない時に上師に教えを請うことを望みます。
以前、上座部仏教を修していた私は、チベット仏教の多くの教法及び規則を理解していませんでした。そのため、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、私が仏法を学び、仏法を受け入れられる手助けをされました。仏法はただ一つであり、衆生は悪習から因果の輪迴に深く陥っているので、仏法を学んでエゴから離れなければならない、と説かれました。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェはさらに、「私は嘗て自分の事を考えたことはない!」と説かれました。勿論、エゴを離れることは簡単ではないですが、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、「言う事を聞くだけでよい!」と説かれました。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェがこの様に説かれたのは、私に上師に対する信心を持たせ、説法が理解できずに気が萎える事のないようにし、さらに上師から学ばせるためでありました。
ある時、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに教えを請いました。いかにして、本当の慈悲心を生起させるのか?智慧に頼るのか?尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェはこう説かれました。「実際に上師の慈悲のやり方に関わり、それを分かち合うだけで、上師の慈悲の功徳の大海の中にいることになるのです!
私は、仏法に対して非常に多く誤解していたことを懺悔します。以前、衆生を殺生したり傷つけることは間違っているとは思っていても、自己防衛のために殺生を合理化していました。ここで、自分の無知によって無数の衆生を傷つけたことを懺悔します!自分の過ちを見せてくださった上師の教えと導きに感謝します!
私は物質的な物は心のあり様によって新しい価值が得られることを深く感じ取っています。ある時、自分で珍しいと思った布を尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに供養として捧げました。だが、当時過ちを犯したために、土曜日に尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見することができませんでした。そこで、土曜日に道場に入ることができるよう特に求め、これによって自分の心を表すことを願いました。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに懺悔した後、上師は布の源を尋ねました。私は家に伝わる物だと答えました。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは最後に「私の供養の心のためにこの供養を受け取る。この供養によって、私及び家族に福徳がもたらされるだろう」と説かれました。
一時が過ぎ、わが家は大きな困難に向き合いました。もともと知らなかったのですが、あの時、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、わが家がこの大きな問題を乗り越えられるようにと助けられていたことを後になって知りました。感謝と慙愧の念をもちながら、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに謁見を求めた時、上師は、何も慙愧することはないと言われました。それは、仏のように、「上師は家の中で最も身近な家族だ」と説かれたからです。上師の無尽の加持に感謝をし、私の信心は益々高まっています。
長年、私は仏法に集中し生活を反省することを試みていましたが、結果は得られませんでした。常に執着し、好悪に邪魔されます。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、私に恭敬心、感謝の心、従順の心を持つよう諭されました。この三つの宝は、時に私欲の深い淵に陥りそうになるのを助けてくれるものであります!また、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは常に、因果を恐れるようにと私に促されました。私は、これが最良の修行であり自己反省の道具となることに気づきました。だが、自分はやはりよく迂闊になり、自分勝手、好悪、欲望によって修行への集中を妨げたことを懺悔します!
また、私が皈依したいと思った時、自分が重病であることに気付きました。肝臓は長期的に炎症を起こしておりC型肝炎に感染していました。皈依後、病状が非常に重いことが分かりました。当初、医師でさえも、助ける薬はなく、3年しか生きられないので、アメリカへ行き生態肝移植を考えるべきだと言っていましたが、私はこの様に思いませんでした。上師の加持と仏法の薫陶によって今までこの様な心配がなかったことを感謝し、毎日、死の無常について修習することができます。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに報告した後、上師は、貴重な説法を授けられました。「それ程重くない」そして更に「冷たい物を食べてはならず、コーラを飲んではならない」と説かれました。
ある時、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、「あなたの状況をよく理解している。債務を返済し終わらないなら離れない!」と説かれました。私は、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェが嘗て加持を与えられて「あなたは上師のために、更に10年間焼き続けられる!」と説かれました。病はまだあるが、私は永遠に、上師の加持がずっとあることを忘れていません!
昨年、満62歲になってから、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに、長年、解脱を得られる正法をあちらこちらと捜し求めていましたが、ずっと見つからなかったこと、この世での最大の成果は、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに皈依したことであり、もし生き続けても解脱のための修行に役立たないのなら、生きることは不要だということ、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに仏法を学ぶことができるなら、何も後悔することはない!と報告しました。これに対し、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは慈悲の笑顔で応えられました。
西洋医学の薬では病気を治すことはできません。現在、漢方の病院で病気を診てもらい定期検診を行なっています。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、ある時私に「状況はどうか?」と尋ねられました。私は「安定してます」と答えました。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェはただ笑って「不思議だ!」と言われました。
私は、医師がどの様にして自分の病状を分析するのかを知りません。昨年、医師が私の肝臓を助ける薬はないので、再生できないと言っていたのでありますが、最近の定期検診で、医者は「肝臓は損傷しているが再生している。病気であるが徵兆はない」と言いました。私は、これら一切を、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェに感謝すべきである!と思っています。尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェは、貴重な仏法を教えられ、修行する時間を与えてくださいました。感謝という二文字では気持ちを表現することはできません!
病気であっても十分に正常な生活を送れることを知っています。そして更に、貴重な仏法を学ぶことができます!私は、自分の毎日の行為全てが善であり、他人及び衆生を助けることを望みます。自分の因果を見ることはできないですが、仏道を得ることは難しいことを深く知っています。よって、悪業を止めて、しっかり仏法を学びます!仏法を学ぶ道で最大の貴重な宝は、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェであります!最後に、尊き金剛上師リンチェンドルジェ・リンポチェの法体の御健康と、法輪が常に転じられ、直貢噶舉派の伝承が永らく続くことを祈ります。
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2019 年 04 月 28 日 更新