240:累世の因縁、福徳なくして尊きリンチェンドルジェ・リンポチェには邂逅できず

9年前、もし因縁なく尊きリンチェンドルジェ・リンポチェに皈依できずにいたら、私と三人の子供はきっと悲惨な生活を過ごしていたに違いありません。しかし、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェに皈依し、リンチェンドルジェ・リンポチェの加持と福徳の保護の下、子供達と私は普通の生活を送ることができました。

1997年、主人は非常に稀少な病気を患いました。医学名は「多発性脂肪腫」で、医学においては非常に稀である為、根拠となる前例も殆どない病気でした。医師は、他に方法がないと判断し、この腫瘍を切開し取り除く手術をしましたので、主人の身体には、目を剥いて驚く程のチャックの如き傷跡が一杯でした。以前、朝から晩までの手術をしたことがありましたが、その時は三名の異なる科の医師が交替でリレー式で執刀しました。身体の傷跡は小さいものは10センチ、大きいのは20センチ余りの長さでした。手術をしても腫瘍の成長を抑制することはできず、腫瘍は切ってもまた大きくなり、大きくなったらまた切るといった具合で、恐怖感に苛まされていました。身体も回を重ねる手術で元気を失っていました。こんな時、手術以外の、主人の苦痛と恐れを取り除いてくれる方法があることを心から希望していました。

1998年王麗蘭の夫(右一)始めて癌手術を受けた後、当時は彼は既に杖をつく必要だった。

しかし、因縁は満たされませんでした。私達に役立つからと人から紹介された、仙人娘、神通力者、憑依による御祓いも、結局は私達の問題を解決するに至りませんでした。更に、友人により、自称、天眼を持つと言われる人が紹介されました。彼は、手助けできると言いましたが、主人の病状は全く好転せず悪化し続けました。最後に歩くのさえにも支障を来たし、私達が手立てのないのを感じていた時、彼は、リンチェンドルジェ・リンポチェならきっと私達を救ってくれるだろうと言い、彼もまたリンチェンドルジェ・リンポチェの法会に度々参加していると話してくれました。この時、累世の因縁、福徳なくしては大修行者に出会えない事を深く理解したのでした。

リンチェンドルジェ・リンポチェとの拝謁を待ちきれず、慎み恐れる気持ちで寶吉祥に行き、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェとの謁見を請いました。私は尊きリンチェンドルジェ・リンポチェに病院で主人を加持して下さる様願い、リンチェンドルジェ・リンポチェは深い慈悲で私の願いを聞き入れて下さいました。更にお忙しいところで、自ら病院に行って、主人を加持されました。最初から最後まで私達の供養をちっとも受けませんでした。

その日、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは自ら病室にお入りになり、主人に法を説かれている時、病室全体が仏光の如く普く照らされ、主人も暫く見せなかった笑顔を見せました。その後の日々において、リンチェンドルジェ・リンポチェは主人に加持を与え続けて下さり、並びに、慈悲深くも病室にて主人の皈依を受け入れて下さり、主人は少しの福徳因縁を積み重ねることができました。リンチェンドルジェ・リンポチェの加持により、皈依証を受け取ったその日、主人は皈依証を胸に六字大明咒を一心に唱えていました。

それに引き替え不甲斐ない私は、尊きリンチェンドルジェ・リンポチェを拝謁する度に涙を止め処なく流していました。私の諦め切れない気持ちと執着により、主人は最後の日々に多くの苦しみを受けていました。私達の執着及び偏執した心が、自分と周囲の者に苦しみを与え、自分を正しく知ることができないでいました。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは衆生が輪廻の苦海で喘いでいるのを我慢できずに主人の延命を助けて下さり、私達の最後の日々に、少しもの福徳を積ませて、仏法を聴聞させ、人生の無常・諸々受けるものは苦である事を理解させ、受け入れさせ、また私達に主人が病気に罹った因果を知らせました。全ては彼の前世に動物の皮を販売し、生活を維持していますから。私達に嘗て傷付けた衆生に対し懺悔させて下さいました。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの殊勝なる仏法の御蔭で私達一家は救われ、主人は癌末期患者の受ける苦しみから逃れることができました。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの御恩に感謝致します。

リンチェンドルジェ・リンポチェは衆生のために殊勝な施身法を修める

主人は他界する前、全て尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの説かれる通りに、昏睡中に目を覚ましました。数日間昏睡状態であった主人は目覚めてから周囲を見回し、また目を瞑りました。私は小さい声で、心配しなくていいのよ!と言った後、逝きました。他界した当日、丁度殊勝な施身法法会が開かれていて、尊きなるリンチェンドルジェ・リンポチェは、法座に登る前、主人の為に殊勝なるポワ法を修法して下さったので、主人は輪迴苦海から解脱することができました。続いてまた衆生の為に施身法を修法してくれました。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェは自身の労苦を顧ず、永遠に衆生の事を第一に考えておられます。衆生の受苦に堪えられない尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの慈悲深い菩提心は、実に仏菩薩様がこの世におられる如きものであります。尊きリンチェンドルジェ・リンポチェの御恩に感謝致します。有難う御座いました。

王麗蘭(中)と子供は皆既に皈依したが、子供も皆大人になった。

皈依弟子 第一組 王麗蘭 謹んで書き上げます

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2016 年 09 月 27 日 更新