012:尽きざる感恩-上師は仏法で我々の子供を求める願いを満たす
リンチェンドルジェ・リンポチェは仏法によって私たちの願を叶え、そして私たちに因果の法則を深く実感させ、且つ仏法を学ぶことへ導いて下さり、感謝感激しています。
私がはじめてリンチェンドルジェ・リンポチェに会ったのはもうずいぶん前のことです(1998年9月末)。結婚して六年、妻が二回の自発性流産をしてから、一度の人生の中で、なぜ一人の子供すら得ることができないのだろうと私たちは深く悩んでいました。1998年の初めから九月までの間、劉医師に依る長期の不妊治療でも願いを叶えることはできませんでした。が、もしや因縁の成せる業ではないでしょうか!劉医師は私たちに一人の「密教の修行を積んだ得の高い人」──リンチェンドルジェ・リンポチェに会うことを勧めました。私たちは迷うことなく新生南路にある「寶吉祥」へ行くことにしました。
リンチェンドルジェ・リンポチェは、凛として現れ、手には数珠を持ち、親切な態度の中にも威厳が感じられました。来訪の意を説明すると、リンチェンドルジェ・リンポチェは手で私たちから感じ取る動作の後、直接こう言いました。「あなたたちに子供がないのは一方の問題ではなく、二人の問題で、それは前世の縁が結ばれていないからです。」と単刀直入に言われ、私たちは雷に打たれたように震え、そしてどうしてお腹中の胚胎が命にならなかったのか、それは私たちと縁を結びたい命がないからだとわかりました。
続けてリンチェンドルジェ・リンポチェは医学生理面からどうして妊娠しにくいのか話されたが、それは私たちが今まで聞いてきた西洋医学の説明よりずっと明らかで、私たちはただ驚くばかりでした。続けて解決の方法があるかどうかについて尋ねると、リンチェンドルジェ・リンポチェは、「仏について学んで御覧なさい」とだけ言いました。
続けて私たちに「お布施」の重要性を指摘されました。しかし、この愚昧な器である私は「私たちはずっとお布施をしています!」と答えたのです。すると、リンチェンドルジェ・リンポチェの親切な容貌は、急に厳しい顔つきになり、仏経に記載されているお布施の基準は収入の四分の一ですと言い、そして「あなた方にそれができますか?」と問われました。私たちは返す言葉もなく、心は自分の愚鈍と傲慢に対して悔いても悔やみきれない思いでした。初めて会ってこのように打ちのめされ、リンチェンドルジェ・リンポチェに供養すら受け取ってもらえず、私たち二人は力なくその場を離れました。
私たちはその週から施身法と共同修行法会に参加し始めました。初めての法会の後、リンチェンドルジェ・リンポチェは再び親切に笑いかけ、また私たちの頭に手を置き加持をしてくださいました。それは私の心に強い感動が沸き起こしました。その後、私たちは考え、話し合い、そして仏教を学ぶことは今後の歩いていく道と一致して考えるようになりました。たとえこの世で子供に恵まれなくても過去に結んだ縁を解いていかなければならない、そうでなければその後の幾重の世もすべて同じ果報を受けることになってしまう。初めて会ってから二週間後、私たちは再びリンチェンドルジェ・リンポチェに会いに行き、仏教を学ぶ決心をしたと伝え、リンチェンドルジェ・リンポチェに教え導いて欲しいとお願いしました。リンチェンドルジェ・リンポチェは、喜んで下さり再び私たちに仏教を学ぶ事の重要性と、法会に参加することは隠されている本性を洗い流してくれると言うことを、要点をかいつまんで説かれました。供養を献上すると、リンチェンドルジェ・リンポチェは受け取って下さり、私たちは心が喜びで軽くなり、その場を離れました。そして私たちは正式に仏教を学ぶ道をスタートしたのです。
この期間、私たちはできるだけ途切れることなく法会に参加し、リンチェンドルジェ・リンポチェが伝授する布施、懺悔そして慈悲の法門に耳を傾け、この他、私たちがお願いしてリンチェンドルジェ・リンポチェ私たちのために修法して住居のお清めをして頂きました。仏教を学ぶようになってから八個月経った時、私たちは三度目の妊娠を知り、今度は命となってくれました。これはすべて リンチェンドルジェ・リンポチェの大慈悲のお陰で、上師の修行の累積が私たちの願を満たして下さり、私たちに仏法の偉大さを認識させ安心して仏教を学ばせてくれました。
其の後、私は母から聞かれましたが、彼女は嘗て私のためにこっそりに占いに行きました。占い師も私は此の世に子供の縁がないと断言しました。唯母は私に知らせる勇気がなかったです。結局三年間に女の子一人、男の子一人は奇跡的に生まれました。妻の妊娠期間、リンチェンドルジェ・リンポチェは更に加持を何度もしてくださり、私たちに体と胎児の良い状況を保つための注意を指摘して下さいました。そして今、私たちの長女は二歳になりました。リンチェンドルジェ・リンポチェは娘に「祥雲」という名を下さり、二人目の息子も満三ヶ月になりました。これは正にリンチェンドルジェ・リンポチェの仏法に依る修行の成就であり、私たちの業を変えた最も良い証明と言えます。
リンチェンドルジェ・リンポチェは、私たち一家にとって山ほどの恩を下さいました。仏法で願を満たすのはそのうちのひとつに過ぎず、最も大きな恩は私たち二人に仏法の真諦を教え導いてくれたことです。満願は仏教を学ぶ因であるにすぎず、良い果を結ばなければなりません。私たちはただリンチェンドルジェ・リンポチェの教えに従い、努力して仏法の修行を行います。それこそが真の感恩の心であり、導師への無比の信心であると思います。
皈依弟子 曹恕中 謹んで書き上げます
修改:2016年8月26日
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2016 年 09 月 27 日 更新